【アイデア募集】日本財団-DeepStar連携技術開発プログラム海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化等を推進する、日本財団-DeepStar連携技術開発プログラム(世界の大手エネルギー産業との連携プログラム)の技術開発アイデアを募集します。

締め切り:2025年10月31日(金)17時まで

日本財団は、海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化等を推進する、日本財団-DeepStar連携技術開発プログラム(世界の大手エネルギー産業との連携プログラム)の技術開発アイデアを募集します。

1. 本募集の趣旨

日本財団では、今後、地球温暖化対策においても重要な役割を果たすと見込まれる海洋開発分野において、日本国における海洋に係る技術力の向上に資するため、産学官との連携のもと、参入の促進に向けた取り組みを進めています。
海洋開発の中でも、海洋石油・天然ガスの開発は、世界で投資額30兆円を超える巨大な市場です。いまこれらの市場は、より安全に、より環境に優しく、かつ低コストを目指した、新しい技術が求められています。また、この分野の技術は、脱炭素化への前進はもちろん、将来のメタンハイドレートや海底熱水鉱床等の開発に大いに役立つと期待されています。
日本財団は2018年5月、世界の石油・ガス開発を行う主要なエネルギー会社が主導する技術プラットフォーム・DeepStar(※注1)と、連携して技術開発を進めるプログラム(第一期)の立ち上げに合意しました。2021年には海洋石油・ガス分野の脱炭素化や安全性向上に特化した連携技術開発プログラム(第二期)について合意、これまでに採択された日本企業への技術開発支援(助成総額)は20億円に上っています。
本募集は、第三期プログラムの開始に向け、新たに連携できるような個別技術アイデアについてどのようなものがあるか、広くアイデアを募ることで、プログラムの充実を図ることを目的としています。
本募集でいただいたアイデアは、DeepStarに照会し、エネルギー会社のニーズにマッチするか、連携が可能かをレビューいたします。通常、大手エネルギー企業(上流企業)へ直接アイデアを紹介する機会は極めて限られており、本募集は市場化の現実性を高める貴重な機会となります。ぜひともご活用ください。

  • 注1:DeepStarとは、上流企業と呼ばれるChevron(米国)、Shell(英国)、Equinor(ノルウェー)など、世界中の海洋石油・天然ガスの探査・開発・生産を担う企業や、これら企業に製品・サービスを提供する企業、大学、研究機関などから成る海洋技術開発のコンソーシアム。DeepStar(外部リンク)

2. 対象となる団体

自社技術を活かし、海洋石油・天然ガスにおける脱炭素化等(※注2)に活かしたいと考えている日本国内の企業が対象です。これまでの海洋石油・天然ガスでの経験、企業規模は問いません。新規参入を目指すスタートアップ企業からの提案も歓迎いたします。日本国内の企業は、国内外の企業・大学等と連携して提案することも可能です。

  • 注2:再生可能エネルギーの利用、二酸化炭素回収・利用・貯留、化石燃料から脱炭素燃料の製造等

3. 対象となる研究の内容

本募集の趣旨に沿ったもので、以下に該当するものを対象とします。

  1. (1)将来、DeepStarを構成するエネルギー会社と連携し、技術開発を行う意思があること
  2. (2)既存製品の単純な売込みではなく、研究開発を行う要素があること
  3. (3)海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化等、もしくは安全性の向上を推進する技術開発であること(主として下記に関連する内容を想定していますが、必ずしもこれらに限りません)
  • 次世代型地熱発電関連技術(再生可能エネルギー)
  • 風力・潮力等の再生可能エネルギーを用いた洋上石油・ガス生産施設への電力供給関連技術(再生可能エネルギー)
  • 海洋再生可能エネルギー導入促進関連技術(再生可能エネルギー)
  • 生産施設における高効率可燃ガス除去・再注入関連技術(温室効果ガス削減)
  • CCS(二酸化炭素回収・貯留)またはCCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)関連技術(温室効果ガス削減)
  • 洋上施設における炭化水素または再生可能エネルギーからの水素製造関連技術(温室効果ガス削減/再生可能エネルギー)
  • 炭化水素の流出防止にかかるモニタリング及び拡散シミューレーション関連技術(海洋環境保全)
  • 随伴水の処理関連技術(海洋環境保全)
  • 無人施設等におけるロボットを用いたモニタリング等の安全関連技術(労働環境の安全性向上)
  • 生産施設におけるデジタル監視・予想技術(労働環境の安全性向上)

4. アイデアの提出方法

提出様式を参考(推奨しますが、自由様式も可能です)に必要事項(日本語・英語)を記入の上、2025年10月31日(金)17時までに、下記フォームに必要事項を記入の上、ご提出ください。
提出いただいた提案は、順次DeepStarへ照会いたします。フィードバックは、11月中に行うことを想定しています(状況により前後することがあります)。

5. 募集にあたっての留意点

  • 日本財団では、日本財団-DeepStar技術開発プログラムに関連し、2025年冬頃を目処に技術開発プロジェクトの助成申請受付を計画しています(時期は状況により前後する可能性があります)。当該助成申請受付は、今回の技術開発アイデア募集とは別に実施されます。今回の技術開発アイデアを提出したことにより、助成申請を行ったことにはなりません。(助成申請については内容が決定次第、別途案内します)。
  • なお上記の助成申請に際しては「申請の締め切りまでにDeepStarの構成企業のうち少なくとも1社を支援企業として確定させている」必要があります。条件達成にあたり、貴社は必要に応じてアイデア募集等の機会も活用しながら、DeepStarの各構成企業に自ら連絡をとり、貴社の提案に関心を示した構成企業と提案を調整し、連携技術開発の支援企業となってもらう必要があります。
  • 今回の技術開発アイデア募集は、2026年9月以降に第2回を実施することを予定しております(時期は状況により前後する可能性があります)。

参考資料

提出・お問い合わせ先

日本財団 海洋事業部 海洋船舶チーム

  • メールアドレス:ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp