「職親」シンポジウム~東京支部発足記念~法務省矯正支援官のゴルゴ松本氏がトークショー及びパネルディスカッションに登壇
2025年9月25日、日本財団職親プロジェクト関東事務局が主催した「日本財団職親プロジェクト関東 東京支部発足式」を記念してシンポジウムを開催いたしました。

東京支部は全国で16番目に発足。会場には出所者を受け入れ、更生と社会復帰を支援する「職親企業」に登録している関東を中心とした全国の企業や行政関係者等400人超が集まりました。
発足式では、安藤公一東京支部長による挨拶の後、来賓の高村正大法務副大臣、森澤恭子品川区長よりご祝辞を頂戴しました。また、同プロジェクト名誉顧問の安倍昭恵氏、同プロジェクト代表中井政嗣氏、同プロジェクト東京支部相談役の平将明デジタル大臣より、受刑者等の更生を後押しする決意が表明されました。
日本財団会長の尾形武寿は「出所したら罪を償っている。問題なのは社会が彼らを受け入れることに無関心なことだ。『職親』という言葉が辞書に載るのもあともう少しかもしれない」と述べました。




ゴルゴ松本氏は2011年から全国各地の少年院等を訪問し「命の授業」と題した講演を行っておられます。トークショーではその経緯に触れ、「最初は偏見があったけれど彼らの目を見たら一気になくなった。どの子も同じなんだと」と語りました。


パネルディスカッションでは、「出所者の更生と社会復帰とは―地域社会はどう考え、どう受け入れるべきか」をテーマに議論が展開されました。登壇者は、ゴルゴ松本氏、元法務省矯正局長名執雅子氏、同プロジェクト代表中井政嗣氏に加え、職親企業の社員である社会復帰者2名にご登壇いただきました。社会復帰者の方の経験談をもとに、実務者・支援者の視点から、地域社会全体で出所者を受け入れることの重要性について、活発な意見交換が行われました。


ゴルゴ松本氏は「職親プロジェクトの『親』という文字は木の上に立って見ると書く。見守るのが親の役割だ。今日、こんなに彼らを支えたいという人が会場にいるのだから安心だ」と熱く語りました。
日本財団職親プロジェクトとは
本プロジェクトは、官民連携で出所者が再び罪を犯さぬよう「職の親」となり自立更生を促進する活動です。本プロジェクトは2013年に発足し、刑務所出所者、少年院出院者の更生支援と社会復帰、そして再犯防止を目的に13年に渡り活動を継続して参りました。
今後の取り組みについて
現在、プロジェクトの参加企業は1,270社を超え、採用された元受刑者等は1,251人に上ります。(9月24日時点)参加企業が増える中、地域一体となった取り組みを推進しようと、各都道府県では支部が設立されており、東京支部は全国16番目の立ちあげとなりました。都心での就職希望者も多い中、参加企業の増加と雇用促進が期待されます。日本財団は、東京支部を中心に、今後も官民一体となった再犯防止の取り組みを強力に推進してまいります。
開催日時 | 2025年9月25日(木)14:00~16:30 |
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開催場所 | 東京プリンスホテル |
主催 | 日本財団・日本財団職親プロジェクト関東事務局 |
参加費 | 無料 |
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お問い合わせ
日本財団 職親プロジェクト担当
- メールアドレス:shoku-shin@ps.nippon-foundation.or.jp