第10回『HEROs AWARD 2026』八村塁、武尊、本橋麻里らが受賞競技の枠を超え、地域・企業・ファンを巻き込み社会を動かすロールモデルに選出

写真:「HEROs AWARD 2026」の受賞者。左より八村塁さん、武尊さん、本橋麻里さん。

日本財団は、スポーツの力を社会課題の解決につなげるプロジェクト「HEROs~Sportsmanship for the future~」(以下HEROs)の一環として、アスリートや団体による社会貢献活動のロールモデルを表彰する「HEROs AWARD 2026」の受賞者を決定しました。第10回となる今回の受賞者は、バスケットボールの八村塁さん、格闘家の武尊さん、カーリングの本橋麻里さん、秋田ノーザンハピネッツ、株式会社アシックスの5者・団体です。授賞式は2026年12月14日(月)に都内で開催いたします。

今回の受賞者に共通するのは、自身の経験や発信力、活動拠点やコミュニティといった自らの原点に根差し、周囲を巻き込みながら、次世代を担う子どもたちや地域が直面する課題に向き合い、挑戦できる具体的な仕組みをつくっていることです。

第10回を迎える「HEROs AWARD」― スポーツの力で、社会課題解決の輪を広げる

HEROs AWARDは、アスリートやスポーツ団体などが競技人生で培った経験や発信力、人と人をつなぐ力を生かし、社会課題の解決に取り組む活動を表彰してきました。

第10回となる今年は、自薦・他薦あわせて656件の応募・推薦が寄せられました(※前年度476件)。活動の内容、方法、成果の視点でスコアリングを行い、各部門3候補・計12件の最終候補を選定。外部の最終審査委員会による審査を経て、5者・団体が決定しました。次世代育成、子どもの体験格差、人口減少や地域コミュニティ、子どもの居場所、運動機会や多様性など、5者・団体が向き合う課題はそれぞれ異なります。しかしその根底には、スポーツだからこそ人を動かし、立場を越えて人をつなぎ、新たな行動を生み出せるという共通の可能性が秘められています。

授賞式では、受賞者の表彰にとどまらず、アスリート、スポーツ団体、企業、社会課題の現場で活動する人々が一堂に会します。それぞれが持つ知見やネットワークを持ち寄り、競技や組織の垣根を越えて交わることで、スポーツ界が連携して社会課題に取り組む新たな行動が生まれる場を目指します。

HEROs AWARD 2026 受賞プロジェクト(敬称略)

【男性部門】八村 塁

BLACK SAMURAI|覚悟を持って挑戦する次世代を育む環境づくり

写真:八村塁さん
BLACK SAMURAIロゴマーク

取り組む社会課題

家庭の経済状況や居住地域によって、世界的に活躍している人との出会いや、挑戦につながる体験や環境へのアクセスに差が生まれています。また、困難に直面しても諦めずに乗り越える精神力を培う場や、自己管理を学ぶ機会が不足しているという課題に向き合っています。

活動概要

誰もが自ら目標を選び、覚悟を持って挑戦できる社会を目指し、世界基準の人・環境・実践に触れる機会を、都市部だけでなく地方の子どもたちにも届けています。中高生を対象とした選抜育成プログラム「THE CAMP/SUMMIT」をはじめ、地域の子どもたちを対象としたCAMPや無料クリニック、トーク、ショーケース、地域共創型のHomecomingなどを展開。世界基準の体験を通じて、子どもたちの「憧れ」を、自ら動き、道を切り開く主体性へとつなげています。

写真:イベント「Homecoming」の様子

主な成果

2025年に実施した「THE CAMP」には、全国から3,314人が応募し、153人が参加、15,510人が来場。2026年には活動を名古屋・神戸・富山の3都市へ広げ、富山では小中学生200人を無料招待するなど、居住地域や経済状況にかかわらず世界基準の体験に触れられる機会を創出しています。また、参加者の中から米国留学やU17日本代表選出など、次の挑戦へ踏み出す子どもたちも生まれており、一過性の体験にとどまらず、子どもたちが自ら目標を定め、行動へ移すきっかけにつながっています。

受賞者コメント

この度は「HEROs AWARD 2026」を受賞でき、大変光栄に思います。「BLACK SAMURAI」は、僕が海外で学んだ技術や、世界で戦うためのマインドセットを次世代の子どもたちに伝えたいという想いから生まれました。バスケに限らず、自分で決めたことに「覚悟」を持って臨み、恐れず世界へ挑戦してほしいと思っています。そして、どんな場所でも自分を信じて表現し、対応できる人に育ってほしいと願っています。これからも子どもたちの夢を後押しできるよう、僕自身も全力で挑戦を続けます。

【男性部門】武尊

命を懸けて戦った証を、子どもたちの未来へ。格闘家・武尊が挑む『DREAM UP! PROJECT.』

写真:武尊さん
「DREAM UP! PROJECT.」ロゴマーク

取り組む社会課題

貧困や教育環境の不足によって、子どもたちが夢を描き、将来に向けて挑戦するための土台を持てないこと。また、児童養護施設等で暮らす子どもたちが、さまざまな体験や人との出会いに触れる機会が限られ、将来の選択肢に格差が生まれているという課題に向き合っています。

活動概要

世界中の子どもたちが、どのような環境に生まれても夢を持ち、その夢に向かって生きられる社会を目指し、武尊さんが格闘家として得たファイトマネーやチャリティによる資金、発信力を子どもたちの未来へ還元しています。海外での学校建設や災害支援をはじめ、国内では児童養護施設への訪問、キックボクシング教室、こども食堂への支援などを実施。さらに「DREAM UP! PROJECT.」を通じてチャリティイベントを開催し、武尊さん個人による支援にとどまらず、多くの人が活動に参加できる仕組みづくりを進めています。

主な成果

2023年から、ファイトマネーで東南アジアの学校のない地域に学校を建設。1校目はベトナム・ランビン郡に建設し、2025年4月に開校しました。2校目は、「DREAM UP! PROJECT.」のチャリティイベントで集まった寄付をもとにミャンマー・シャン州に建設し、2025年11月に完成。現在約1,200人の子どもたちが通っています。3校目の建設に向けても準備を進めています。国内では、児童養護施設で暮らす子どもたちなどに、スポーツを通じた体験や人との出会いを届けてきました。2025年には、武尊さん自身が続けてきた支援を「DREAM UP! PROJECT.」として発展させ、アスリートやアーティスト、経営者、ファンなど、さまざまな人が参加できる活動へと広げています。

写真:プロジェクトで建設された学校の様子
写真:子どもたちとボクシングで交流する武尊さん

受賞者コメント

この度はHEROs AWARDという素晴らしい賞をいただき本当にありがとうございます。これまでの活動を評価して頂けて嬉しいのですがまだまだ世界中には沢山の支援が必要な場所があるのでこの賞がキッカケで沢山の人にDREAM UP! PROJECT.のことを知って頂けてこれから更にこの活動を大きくしていけたらいいなと思っています。
これまでいろいろな場所を訪れ、厳しい環境の中で必死に生きる子どもたちや、困難に立ち向かう子供達の姿を見てきました。本来幼少期というのは自分のやりたいことや楽しいことを沢山経験して夢を見つける時期だと思っています。その1番多感で大切な時期をちゃんと経験して夢を持って人生を生きて欲しいと僕は思っています。
その為にこのDREAM UP! PROJECT.を立ち上げてアスリートやアーティスト、タレントや経営者など様々な分野で夢を叶えた人達、そしてこの活動に賛同してくれるそれぞれのファンの皆さまと一緒に世界中の子供達に「夢」と「夢」の持てる環境をこれからも作って行きたいと思っています。
世界中の子供達が笑顔で夢に向かって生きられますように。

【女性部門】本橋 麻里

地域に根を張り、世界へ挑む。カーリングでまちと人の未来をつなぐ『ロコ・ソラーレ』

写真:本橋 麻里さん
ロコ・ソラーレロゴマーク

取り組む社会課題

地方で暮らす若者が「この町では夢を実現できない」と感じやすく、競技を続けるために地域を離れざるを得ないこと。また、結婚・出産・仕事など人生の変化と競技を両立しながら長期的に挑戦できる選手環境が不足していることに加え、短期的な代表強化では、選手が培った経験や人材、応援文化が地域に蓄積・継承されにくいという課題に向き合っています。

活動概要

地方に暮らすことを可能性に変え、地域に根を張りながら世界へ挑戦できるスポーツ文化を目指し、北海道北見市常呂町を拠点に活動。女子トップ「ロコ・ソラーレ」および男子「ロコ・ドラーゴ」を運営するほか、今年度よりジュニアアカデミーを設立し、選手が替わっても経験や文化が地域に受け継がれる育成基盤を築いています。また、地域企業・行政・住民と連携したチーム運営や地域活動、カーリングの普及に加え、沖縄などでの教室・普及支援にも取り組み、地域で育んだスポーツ文化を他地域へと広げています。

主な成果

地域に根差したクラブ運営を継続し、現在は女子トップ・男子の2チームを運営。競技経験や人材を地域に蓄積するとともに、世界を舞台に挑戦するチームを地域企業・行政・住民が支える文化を育んできました。カーリングを地域の共通資産として根付かせることで、次世代が地元に暮らしながら世界を目指せる環境づくりにつなげるとともに、沖縄など他地域での普及活動を通じて、その経験や競技文化を地域の外へも広げています。

受賞者コメント

2010年に故郷に戻り、一からチームを作らせて頂き、解決課題に取り組む中で、頼もしく信頼できる仲間と出会い、2018年平昌五輪、2022年北京五輪に出場させて頂くことが出来ました。過去の五輪も合わせ、3度も五輪へ出場できたこと、更に日本カーリング界初のメダルを獲得できたことだけでも十分な人生へのプレゼントです。何よりも一生ものである、見たことない景色をみんなで見ることができた経験、競技者から運営側に回った歩みの中で、大きすぎるプレゼントを頂いたと思っています。さらに今回はこのような賞を頂けるにあたり、チーム所属する選手・スタッフのみならず、支えて下さっているスポンサーの皆さま、北見市の市民の皆さまとで受賞させて頂いたという気持ちでとても嬉しく思います。今後もひとつひとつ大切に丁寧にチーム作り、競技理解、地域活性の推進を深めて頂けるように活動して参ります。

【チーム・リーグ・協会部門】秋田ノーザンハピネッツ

秋田の未来を照らす「持続可能な挑戦」。スポーツの力で子どもたちの笑顔と居場所を守る確かな 仕組みづくり。

秋田ノーザンハピネッツロゴマーク
秋田ノーザンハピネッツのこども食堂”みんなのテーブルロゴマーク

取り組む社会課題

人口減少と若者流出が続く秋田において、地域の将来に希望を描き、地元への誇りや郷土愛を持てる環境をつくること。また、子どもたちが安心して過ごせる居場所や働く場、新たな産業、地域の未来に挑戦する人材など、秋田が持続的に発展していくために必要な基盤づくりに取り組んでいます。

活動概要

「バスケットボールを通じて、秋田を日本一笑顔と活気があふれる地域にする」ことを掲げ、「県民球団」としてクラブ運営にとどまらない地域づくりを展開。学校・地域への訪問を通じた郷土愛や地域コミュニティの醸成に加え、常設型こども食堂の運営や県内全25市町村を巡るプレイキッチンカー、農業・就労支援など、地域が抱えるさまざまな課題に取り組んでいます。さらに「グローカル・スタートアップ支援基金」等を通じ、地域課題を事業で解決する若手起業家や新たな産業の育成にも活動を広げています。

主な成果

常設型こども食堂「みんなのテーブル」は2025年に2店舗目を開設し、累計利用者は2026年5月時点で2万人を突破。プレイキッチンカーでは秋田県内全25市町村を巡り、子どもたちに食事や運動、交流の機会を届けてきました。さらに、農業・就労支援や若手起業家・新産業の育成へと活動領域を広げ、プロスポーツクラブが持つ発信力や地域とのつながりを、子どもの居場所づくりから産業・人材育成まで、秋田の未来を支える力へと発展させています。

写真:左秋田ノーザンハピネッツ開催のイベントの様子、写真中央:こども食堂「みんなのテーブル」で提供される食事の一例、写真右:秋田ノーザンハピネッツ開催のイベントの様子

受賞者コメント

この度は「HEROs AWARD 2026」という名誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
私たち秋田ノーザンハピネッツは「県民球団」を目指し、クラブを通じて秋田を元気にすることをミッションとして今まで様々な活動を行ってまいりました。当クラブが運営する、こども食堂「みんなのテーブル」は、クラブの持つ力を地域課題の解決へ繋げ、子どもたちが安心して笑顔で過ごせる居場所と、大人たちが支え合うコミュニティを全県に広げていく取り組みです。今回の受賞は、日頃から共に活動を支えてくださる多くの関係者の皆さまのおかげです。この活動を一過性で終わらせず、時代や環境の変化に耐えうる『持続可能な仕組み』として確立していくことこそが、私たちの使命です。これからも地域に根ざし、子どもたちが安心して過ごせる居場所を末永く守り続けてまいります。

【企業部門】株式会社アシックス

スポーツによる青少年の健全育成」を原点に、創業理念を社会課題解決の仕組みへ。

「ONE FUTURE PROJECT」と一般財団法人 ASICS Foundation の設立

写真アシックス「ONE FUTURE PROJECT」活動の様子

取り組む社会課題

生活様式の変化や猛暑などによる子どもたちの運動機会の減少、障がいや性別、経済状況、地域などによるスポーツ参加機会の差、環境や多様性の体験を通じて学ぶ機会の不足に加え、スポーツの機会が届きにくい人々を継続的に支える基盤の不足という課題に向き合っています。

活動概要

株式会社アシックスは、創業者・鬼塚喜八郎の「スポーツによる青少年の健全育成」という志と、創業理念「健全な身体に健全な精神があれかし」を原点に、その理念を子どもの運動機会、環境、多様性といった社会課題に向き合う活動へと広げています。

その一つが、アシックスジャパン株式会社が2020年に開始した「ONE FUTURE PROJECT」です。「カラダかるた」や、再生素材で自らボールをつくる「エコボッチャ」を無料で提供し、運動、ものづくり、リサイクル、多様性理解を一つの体験として届けています。キットは学校・学童・自治体・大学・店舗などへ無償で提供し、衣類回収・再資源化の「GREEN BAG PROJECT」や社員ボランティアとも連動しています。
さらに2025年4月、アシックスとは独立した組織として一般財団法人ASICS Foundationを設立し、運営も継続的に支援しています。スポーツの機会が届きにくい人々に向き合う体制を、企業として整えました。

主な成果

「ONE FUTURE PROJECT」は累計約5,000人の子どもたちが参加。キットの無償提供により、アシックスの社員がいない場でも地域の担い手が実施を続けられる仕組みとなり、授業や地域活動での継続的な活用、自治体や教育現場からの実施依頼へと広がっています。社員ボランティアや衣類回収とも連動し、社内外に担い手が増えています。
創業理念を一つのプロジェクトにとどめず、自治体・教育現場・社員との協働や、独立した一般財団法人ASICS Foundationの設立を通じて、社会課題解決の基盤へと広げている企業姿勢を評価しました。

受賞者コメント(株式会社アシックス代表取締役会長CEO 廣田康人)

このたびは『HEROs AWARD 2026』という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。活動をともに支えてくださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。アシックスは、スポーツを通じて青少年の健全育成に貢献したいという創業者の思いから生まれました。身体を動かす楽しさや、人とつながる喜びを、一人でも多くの方に届けたい。その想いは、今も変わりません。「ONE FUTURE PROJECT」や、「一般財団法人ASICS Foundation」の設立・支援も、この思いを未来につなぐ取り組みです。今回の受賞を励みに、これからも多くの仲間とともにスポーツの可能性を広げ、誰もが一生涯、運動・スポーツに関わり、心と身体が健康で居続けられる世界の実現をめざしてまいります。

HEROs Sportsmanship for the future

トップアスリートが社会のSOSに応える社会貢献活動を推進するプロジェクトです。
災害復興支援、難病児支援、少年院更生支援など日本全国の様々な社会課題の現場において、アスリートたちが競技人生の中で培ってきた力を生かして社会貢献に取り組んでいます。
彼らの持つパワーを社会のために発揮することによって、課題に取り組むプレイヤーの輪が広がり、課題解決が加速していくことを目指しています。

関連リンク

お問い合わせ

HEROs AWARD 2026に関するお問い合わせ

  • 「HEROs AWARD 2026」PR事務局((株)アンティル内)
  • 担当:大森・川島・石川
  • 電話:03-5572-7375 FAX:03-4335-8385
  • メールアドレス:herosaward_pr@vectorinc.co.jp