学校でも家でも塾でもない、放課後に学習・食事・感動体験を
「子ども第三の居場所みぬま拠点」さいたま市に開設全国38拠点目、埼玉県内4拠点目、政令指定都市で初

日本財団は、2016年より、困難に直面する子どもたちが、放課後に安心して過ごせる居場所を提供し、生き抜く力を育むことを目的とした「子ども第三の居場所」を設置・支援しています。本日、2021年3月30日に、全国38拠点目、埼玉県内4拠点目、政令指定都市では全国で初となる「子ども第三の居場所みぬま拠点」を開所しました。

開所にあたり、地元J1リーグ 浦和レッズより、選手のサイン入りユニフォームとフラッグを寄贈いただきました。「子ども第三の居場所みぬま拠点」は、今後、浦和レッズ「ハートフルクラブ」との交流も行いながら、自治体・企業・地域の人々と一体となって、子どもたちがサッカーや農業など地域の文化に親しみながら成長し、生き抜く力を育むことをサポートします。

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子ども第三の居場所みぬま拠点外観
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さいたまユースサポートネット青砥代表(左)浦和レッズ立花社長(右)

NPO法人さいたまユースサポートネット 青砥恭代表

建物が完成したあと、どうやって心を吹き込むかが、我々の使命だと思っている。このウッドデッキは地域の方が立ち寄って、一緒に交流することをイメージした。地域に開かれた場として、発展していくことを目指していきたい。

日本財団 会長 笹川陽平

かつて子どもたちは日本の宝といわれてきていたが、現在はコミュニティが崩壊してきている。わが子さえよければ、自分さえよければ、という自分中心の社会となっているが、子どもの健やかな成長を考えたら、コミュニティの中で孤立させず、きちんと支えていくことが重要だ。本拠点はみんなが集まりたくなる、地域の多世代の拠点・交流の場になっていただくことを願っている。

さいたま市 清水勇人市長

子どもたちをめぐる環境は決して良い状況とは言えない。一方で、このような子どもたちが育つ場所ができたことは大変嬉しく思っている。この場所が、多くの皆さんの絆でつながれて、子どもたちが多くの愛情のもとで育っていくことを、私たちも応援して行きたい。

浦和レッドダイヤモンズ株式会社 立花洋一代表取締役社長

「ハートフルクラブ」では様々な子どもたちにスポーツを通じた楽しさや喜びを伝える活動をしてきた。今後ここに来る子どもたちが、浦和レッズの選手たちとボールを蹴って、笑顔があふれる活動を一緒に行っていきたい。

「子ども第三の居場所みぬま拠点」設置の背景

拠点が所在するさいたま市見沼区は、広大な「見沼田んぼ」を擁し、美しい田園風景が広がる地域です。一方、近年では市街化が進み多くの公営住宅が作られ、外国人の居住も進む中で、子育て世代の孤立や困難な状況に直面する家庭が増加しています。この地に開所した「子ども第三の居場所みぬま拠点」は、3つの小学校(大谷小・東宮下小・七里小)から通える場所に位置し、不登校や外国にルーツがあるなどの多様な子どもたちが、地域の多世代の人々との交流を通じて「生き抜く力」を育みます。

「子ども第三の居場所みぬま拠点」概要

所在地 埼玉県さいたま市見沼区
開設時間 月~金 放課後~19時(延長20時まで) ※土日祝は休所
対象児童 小学校1〜3年生、高学年はご家庭の事情により応相談
※2021年4月利用予定児童10名(最大25名まで受入予定)
スタッフ 常時6名程度
活動内容 歯磨き等の生活習慣形成、読書活動、学習支援、食事提供 等
運営団体 特定非営利活動法人さいたまユースサポートネット
専有面積 126.86㎡(敷地面積 623㎡)
設備仕様 学習室、リビング、キッチン、オープンスペース、シャワールーム、トイレ 等
コンセプト

「子ども第三の居場所」事業概要

子ども第三の居場所ロゴマーク

日本財団は2016年より、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことのできる「子ども第三の居場所」を全国に開設しています。特にひとり親世帯や共働き孤立、発達障害等、各々の置かれている状況により課題に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っています。現在全国に37ヵ所(2021年1月現在)設置され、2025年度までに全国500拠点の開設を目指しています。

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