難病の子どもと家族を支える地域連携ハブ拠点「かがやきキャンプ」を岐阜県に開設 岐阜県初、全国26拠点目
就学前の重症心身障害児・医療的ケア児とその家族をサポート

日本財団(東京都港区、会長 笹川陽平)は、難病の子どもと家族の孤立を防ぐための施設「地域連携ハブ拠点」を設置・支援しています。本日、2021年6月15日に、全国26拠点目、岐阜県内初となる「かがやきキャンプ」を開所しました。

「かがやきキャンプ」は看護師・理学療法士、言語聴覚士などが常駐しており、通所で利用できるほか、次年度以降には難病の子どもだけでなく家族も宿泊が可能となる予定です。また併設されたプールでリハビリテーションに取り組むこともできます。

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かがやきキャンプ外観
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メディカルフィットネスを行えるプール

「かがやきキャンプ」設置の背景

重症心身障害児や医療的ケア児※を育てる家族は、常時つきっきりのケアを行っているため、就労をあきらめざるを得なかったり、短時間の睡眠しかとることができない日もしばしばあるのが現状です。今回開所した「かがやきキャンプ」は、通所利用のみならず、次年度以降は家族一緒に、あるいは子どもが単独で宿泊することができるようになるため、ご家族への休息の時間や、障害を抱える子どもにも様々な体験を提供します。また、プール付きのメディカルフィットネスを併設しているため、病院や家庭では経験できない運動体験も提供します。

  • たんの吸引や経管栄養等の医療的ケアが日常的に必要な状態にある障害児や重症心身障害児

概要

所在地 岐阜県羽島郡岐南町薬師寺4-12
開設時間 医療型特定短期入所:火曜日・金曜日 10時~15時
メディカルフィットネス:木曜日・金曜日 15時~18時
  • 医療型特定短期入所(日中のみ)は開設日を月~金曜日まで段階的に拡大予定
  • メディカルフィットネスは年度内開始予定
  • 医療型短期入所(宿泊を伴う)は現在準備中
対象児童 0歳~6歳(定員5名)
スタッフ 常時5名程度(利用者1名に対してスタッフ1名以上での対応)
活動内容 医療型特定短期入所・医療型短期入所、リハビリプログラム 等
運営団体 医療法人かがやき
専有面積 524.2㎡(敷地面積 974.0㎡)
設備仕様 医療型特定短期入所・医療型短期入所、プール、リハビリスペース、検査室、キッチン等
コンセプト 安心・安全に過ごすだけでなく、子どもたちが様々なことにトライできる場を作っていきます。
合言葉は「Let’s TRY!」

医療法人かがやき 理事長 市橋 亮一氏 より

「地域に必要だけれど、まだないものを提供する」私たちがずっと大切にしていることです。
十分に地域に提供されていなかった「重症心身障害児へのリハビリテーション」と「就学前の子どもたちのための施設」を提供する「かがやきキャンプ」を、日本財団からのご支援を頂いて、クリニックの隣に作ることが出来ました。
この地域だけではなく、全国で展開できるモデルとなることを目指して、この挑戦を支えてくださる皆さまとともに、精一杯、力の限り挑戦してみたいと思っています。
また「かがやきキャンプ」は、教育・研究の場でもあります。この子どもたちが生きる未来を全国の仲間たちと一緒に考えることが、次の世界を作るヒントになるのではないかと思っています。

理事長市橋亮一と子どもの写真

「難病の子どもと家族を支えるプログラム」について

全国25万人以上といわれる難病の子どもとその家族が孤立しない地域づくりを目指し、「医療」「福祉」「教育」「フィランソロピー」の4領域について、「医療的ケアが必要な小児に対応する訪問看護研修」「ICTを活用した退院・復学支援事業」「外出が困難な子どもと家族向け相談カーによる訪問」等、毎年30以上のモデルとなる事業を全国規模で展開。当施設は、26番目の「難病の子どもと家族を支える地域連携ハブ拠点」として誕生しました。

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