大分県と福岡市で『ひらけ!里親プロジェクト』スタート里親制度の普及と理解促進を目指す

日本財団は、すべての子どもがその権利を尊重され、安全で安心であたたかい家庭において育つことを目指した「子どもたちに家庭をプロジェクト」を推進しています。
その一環として、この度大分県と福岡市で、里親意向を持つ人の増加を目的とした「ひらけ!里親プロジェクト」がスタートしました。同プロジェクト実施団体のNPO法人が、里親制度の認知向上や里親を増やすための施策について発表しました。

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写真左から:chieds 小沼共同代表理事、日本財団理事長 尾形、大分県 広瀬知事、キーアセット 渡邊代表理事

「ひらけ!里親プロジェクト」について

本プロジェクトは、養育里親に関心を持つ大分県民・福岡市民を増やすと共に、里親家庭で育つ子どもが地域社会の中で健やかに育つことができるよう、里親制度の理解促進を図るものです。また、活動の前後で、里親制度への認知度の変化を計測、本キャンペーンの成果や効果的な手法について検証を行い、他地域の参考となるような里親制度の普及啓発モデルの確立を目指します。

「ひらけ!里親プロジェクト」ロゴマーク
  • プロジェクト名称について:「里親をもっと身近に」。里親家庭やそこで育つ子どもの事を、よりオープンに世の中に広げていく意思を表明したプロジェクト名称です。「ひらけ」という言葉には、「家庭の門をひらく(開く)」「未来をひらく(拓く)」という2つの意味が掛かっており、「子どもが里親家庭に迎えられ、安心な環境で未来に向かっていく」という願いを込めています。

日本財団 理事長 尾形武寿

日本財団は、虐待予防につながる妊娠SOS相談窓口の設置や、特別養子縁組や里親制度の推進など、子どもが家庭で育つための取り組みに力を入れてきました。里親制度の普及や、制度に対する社会の理解を深めていくことは、何らかの事情で生みの親と離れて暮らす子どもたちが、安心な環境で育っていく上で、大変重要なものです。このたび新たに始まる「ひらけ!里親プロジェクト」に、非常に大きな期待を寄せています。

大分県 広瀬 勝貞 知事

大分県では「人を大事にし、人を育てる」という基本方針のもと、「子育て満足度日本一」の実現に向けて、子どもの貧困対策や児童虐待対策にも力を入れています。とりわけ要保護児童分野では、いち早く里親委託の推進や施設の小規模化などに取り組んでまいりました。県民の皆さまに、里親制度や里親家庭のことをもっと知っていただくとともに、子どもの健やかな育ちを支える地域づくりが、より一層進展することを大いに期待しています。

キーアセット 渡邊 守 代表理事 (※chieds 共同代表理事兼職)

日本財団の助成のもと、昨年10月より、家庭養育推進のため里親制度に対する社会的認知を向上させるためのプロジェクトの準備を進めてまいりましたが、家庭養育推進で全国のトップランナーのひとつである大分県で、ぜひこのプロジェクトを行いたいと願っておりました。行政の皆さまを含め、大分県の皆さまのご支援・ご協力によってこうして実現にいたりました。

プロジェクト概要

目的
  • 里親意向を持つ人の増加
  • 里親制度や里親家庭についての社会的認知の促進、里親家庭が暮らしやすい地域づくり
内容
  • PR、メディア施策
  • 施策戦後の認知、興味関心の変化に関する効果測定
  • 賛同・協賛活動(プロジェクトに賛同する企業・団体・個人の募集など)
事業実施期間 2022年3月16日~6月
構成団体 助成 公益財団法人 日本財団
主催 特定非営利活動法人キーアセット
共催 特定非営利活動法人chieds (大分県での実施団体)
プロジェクトパートナー 大分県・福岡市
日本財団助成金額 90,770,000円

背景

プロジェクト実施の背景には、国内に様々な家庭の事情で生みの親と離れて暮らす子どもたちが約4万5千人いること、また、欧米諸国と比較すると里親家庭で生活する子どもの割合が低く、子どもがあたたかい家庭で暮らせるようにする取り組みが必要とされていることなどがあります。
日本財団では、何らかの事情で生みの親と離れて暮らす子どもたちが、特別養子縁組や里親制度のさらなる普及により、あたたかい家庭で健やかに育つことができる社会を目指す「子どもたちに家庭をプロジェクト」を実施しています。
子ども達自身にとって最善の選択ができる社会を目指し、日本財団は今後も様々な子どもへの支援を行っていきます。

画像:里親普及のシンボル「フォスタリングマーク」ロゴマーク。画面右側に「里親が育てる。社会が育てる」の文字
里親普及のシンボル「フォスタリングマーク」

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