メットライフ財団×日本財団 高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム 高齢者ホームホスピス「あんまぁの家」開所

メットライフ生命保険株式会社(代表執行役 会長 社長 最高経営責任者 ディルク・オステイン)と日本財団が、2023年7月25日(火)に鹿児島県鹿児島市で「メットライフ財団支援ホームホスピス あんまぁの家」の開所式を行いました。これは、メットライフ財団からの寄付を受けて行う「メットライフ財団×日本財団 高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」※1で開所する高齢者ホスピスの第2号となります。 超高齢化が加速する日本において、人生の最期を自分らしく安心して迎えられる環境が求められています※2。本プログラムでは、住み慣れた地域で家庭的な環境のもと、最期まで安心して暮らせる終の棲家を提供します。

NPO法人ホームホスピスゆいたばーが運営する「メットライフ財団支援ホームホスピス あんまぁの家」は、鹿児島市内初のホームホスピスです。病気や障害、認知症などの理由でご自宅での生活を続けることが困難な方々が、看護師や介護福祉士から24時間の見守りとケアを受けながら、最大7名で共に暮らします。へき地医療の苦労を知る与論島出身者が理事長を務め、離島での看取り施設の不足といった問題を解決するため、離島からの入居者も積極的に受け入れる予定です。全国のホームホスピス67軒※3の中で離島居住者を受け入れる施設は初めて※4です。

本施設は医療的なケアとともに、入居者一人ひとりの以前の生活をヒアリングし、入居者、入居者の家族、施設の職員で共に考え個々のライフスタイルに合わせた適切なサポートを提供していきます。各自の意思を尊重したスケジュールで、自宅のように暮らせる環境をつくっていきます。
また、地域の人々が訪れる交流の場として、ウッドデッキを併設する予定です。

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開所式の様子:左から 日本財団 常務理事吉倉和宏、NPO法人 ホームホスピスゆいたばー 理事長山下初枝、メットライフ生命 執行役常務チーフコーポレートアフェアーズオフィサー ポール・マイルズ
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施設外観

「メットライフ財団×日本財団 高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」は、人生の最期を豊かに暮らすための「高齢者ホスピス」と困難な状況にある子どものための施設「子ども第三の居場所」の開設を通して、豊かな地域社会の創造に寄与するものです。また、メットライフ生命の社員は、日本財団が展開する全国の高齢者および子ども向け施設におけるボランティア活動を通じて、豊かな地域社会づくりに貢献して参ります。超高齢社会と子どもの課題に取り組むことで、誰一人取り残さない持続可能な社会の構築を目指します。

  • 1 「メットライフ財団×日本財団 高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」は、メットライフ財団から日本財団への約4億円の寄付により、2021年9月に開始。2022年12月に、このプログラムの高齢者ホスピスの第一号が山梨県大月市に開所しました。「高齢者ホスピス」と「子ども第三の居場所」計12カ所を開設予定です。
  • 2 日本財団が2020年11月に行った「人生の最期の迎え方に関する全国意識調査」によると、日本では約8割の方が病院で亡くなる一方、約6割が人生の最期を迎えたい場所として自宅を望むという結果が出ています。
  • 3 2023年7月25日現在
  • 4 (一社)全国ホームホスピス協会調べ、2023年7月時点

開所式関係者コメント(一部抜粋)

メットライフ生命保険株式会社 執行役 常務 チーフコーポレートアフェアーズオフィサー ポール・マイルズ

当社は、お客さまに安心と信頼をお約束し、地域社会の皆さまに寄り添いながら、長期的に価値を創造し提供し続けていくことが使命だと考えている。高齢者・子ども・地域社会の3つをCSR活動の柱に、日本の社会課題の解決に取り組んでいる。中でも社員ボランティアによる支援に注力しており、鹿児島でもそのような活動を実現していきたい。

日本財団 常務理事 吉倉和宏

ホームホスピスは、地域の方が地域の中で地域の方々とともに生活し、周囲の人や自然の気配を感じながら、人生の終盤を穏やかに暮らすことのできる場所である。そのため、地域力や人間力が何よりも大切となる。この度、メットライフ財団の支援をいただき、鹿児島市でホームホスピスが開所することとなった。このホームホスピスの展開を目指す日本財団では、「あんまぁの家」が地域の絆を一層育むことで、利用者や支援者の想いに応えて下さることを期待している。

NPO法人 ホームホスピスゆいたばー 理事長 山下初枝

「ホームホスピス」に興味を持ち始めて10年以上が経った。病院の管理業務を任されながら、今行動を起こさなければ一生後悔をすると思い立ち令和元年10月から6か月間宮崎のホームホスピス「かあさんの家」で研修を受けて来た。家を見つけるのに3年近くかかったが、鹿児島のシンボルの一つでもある桜島が見える「あんまぁの家」に出会う事ができた。ゆいたば―(与論島の「おたがいさま」)の気持ちを持ちながら、この家で暮らす方々や、スタッフがそれぞれの自分らしさを出し、地域の方々にも助けて頂き、とも暮らしが出来る家にして行きたいと思う。

メットライフ生命について

メットライフ生命は日本初の外資系生命保険会社として1973年に営業を開始し、現在は世界有数の生命保険グループ会社、米国メットライフの日本法人としてお客さまに常に寄り添い、最適な保障を選ぶお手伝いをしています。多様な販売チャネルを通じて、個人・法人のお客さまに対し幅広いリスクに対応できる、革新的な商品の提供に努めています。

メットライフ財団について

米国ニューヨークのメットライフ財団は、メットライフの寄付活動と地域社会への長期的な貢献を実現するために、1976年に設立されました。以来、メットライフが事業を展開する地域での9億ドルの支援を行ってきました。メットライフ財団は、世界中の十分な機会に恵まれない人々や少数派コミュニティを支援し、経済の流動化・活性化をもたらすことに注力しています。非営利団体と協働し、経済的包摂、ファイナンシャル・ヘルスの課題解決と強固な地域社会の構築の3つのエリアに注力し、メットライフの社員がボランティア活動に積極的に参加しています。

日本財団について

痛みも、希望も、未来も、共に。日本財団は1962年、日本最大規模の財団として創立以来、人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、幅広い分野の活動をボートレースの売上金からの交付金を財源として推進しています。

NPO法人ホームホスピスゆいたばーについて

鹿児島市初のホームホスピス運営を実現するため、与論島で看護師長を務めていた山下初枝が立ち上げたNPO法人です。ゆいたば―とは与論島の方言で「おたがいさま」の意味です。与論島では当たり前だった、野菜や魚をおすそ分けし合う、冠婚葬祭を地域のみんなで手伝うといった助け合いの気持ちを大事にしながら、入居者が最期まで安心して暮らせるようサポートします。