5期生認定証授与式と第2回交流会今年度初めての対面で

写真:日本財団夢の奨学金交流会 会場案内

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年3月から延期されていた5期生の認定証授与式と、今年度第2回交流会が2020年11月15日、東京都・赤坂の日本財団ビルで行われました。オンラインも含めて約20人が各地から出席し、会場の5期生にとっては初めての、他の奨学生にとっては久々の対面も含む交流を楽しみました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本財団夢の奨学金では今春、対面で行っていた恒例行事を全てストップ。交流会は2020年6月に初めての試みとしてオンラインで実施しましたが、5期生の認定証授与式は延期されたままになっていました。

この日、本会場となった日本財団ビルには、4、5期生の計7人と一部のソーシャルワーカーらが集合。他地域の奨学生や関係者は、別途設けた大阪会場や自宅などからオンラインで参加し、会場に設けられた大きなモニターに逐次顔が表示されるなかで行事に臨みました。

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認定証を授与される奨学生

授与式では冒頭、会場の5期生4人が、オンラインも含む出席者全員に見守られながら、一人ひとり前方に進み出て、前田晃・日本財団専務理事から、認定証を授与されました。続いて、オンラインで参加した5期生についても名前が読み上げられました。

授与が終わると、5期生全員が奨学生になった抱負を一言ずつ述べました。「学会発表の成果を出していきたい」「音楽について学んでいます。人としても成長したい」「大学でモンゴル語を勉強しています。留学にもチャレンジしたい」「フライトナースになるのが夢です」「農業高校の教師になりたいです」など、夢は多岐にわたりました。

あいさつに立った前田専務理事は、夢の実現について「一人ではできない。その過程でよきライバルや、刺激し合える誰かがいた方がいいと思います。友だち、もっと言えば親友です」と語りかけました。そして「長い人生の中で真の友が一人いればそれでいいんだ」という学生時代に出会ったとする言葉を紹介しながら、「勉強に励むということが奨学生としては第一なのかもしれませんし、お手伝いする側としてもぜひそれを積み重ねてほしいと思いますが一方で、人生の真の友を得るということ、そういう人が見つかることを祈っています」と励ましました。

授与式の後、休憩を挟んですぐに今年度2回目の交流会が開かれました。式典とは異なり、奨学生も少しリラックスした表情です。前半は、児童養護施設で暮らした経験のある先輩と今春大学を卒業した元奨学生が、それぞれ奨学生にメッセージを送りました。

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先輩の話に耳を傾ける奨学生たち

児童養護施設で暮らした経験のある先輩として話をしたのは、夢の奨学金サポートセンター(大阪児童福祉事業協会アフターケア事業部)の井上さんです。井上さんは、自立の時期を迎えた時、それまで当たり前に受けられていた支援がなくなった経験に触れた後、社会人になって生きていくうえで大事なポイントとして、「感謝すること」と「苦手意識を持たないこと」の2点を紹介しました。そして、「感謝するというのは社会で役立つスキルです。人間関係がうまくいきます。今日からでもできるので、(社会人になるのを待たず)今のうちから意識してみてください」などとアドバイスしました。

今春卒業した元奨学生は、現在の仕事や社会人になって思ったことなどを話しました。奨学生について、一般家庭の子どもだったら簡単にできていたことが、社会的養護の子の立場ではできなかった経験があるかもしれないと思いやったうえで、「実は、大学に入ってからでも自分を清算する機会はそこらへんに転がっている」と強調。「どういう社会人になるかとか、いい企業に入りたいとか、そういう先のことに焦るんじゃなくて、(学生生活では)せっかく4年間、または2年間という時間をとれるので、自分のやり残したこと、これからやってみたいことに時間を有効に使えるようにしてほしいなと思います」と呼びかけました。

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テーブルに分かれて座り、夢などを語り合う奨学生たち

その後、会場やオンラインごとに分かれ、奨学生が互いに自己紹介をしたり、近況報告をしたりしました。東京の本会場では、奨学生が二つのテーブルに分かれて座り、笑い声もあげながらおしゃべりを楽しみました。モンゴル語を勉強しているという奨学生に対して、「どうしてこの言語を選んだの」「ちょっと話してみて」と質問していたテーブルでは、初めて耳にするモンゴル語の響きに全員が感嘆の様子。夢について語っていたテーブルでは、一人が「僕は今まで施設の職員になりたいと思っていたけど、今は自分で作っちゃいたいと思ってる」などと話し、他の奨学生がその夢の計画に聞き入っていました。

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ソーシャルワーカーや職員も加わり、互いに自己紹介

この日は認定証授与式に先立ち、プロサッカー選手の本田圭佑氏が代表を務めるNowDo株式会社からの図書カード贈呈式も行われました。

贈呈式の様子はこちらの「サッカー本田圭佑選手から図書カードの贈り物」をご覧ください。

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム

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