高齢者施設等への無料PCR検査事業 中間報告 実績編首都圏において95万回以上の検査を実施

検査実施期間:2021年2月24日 ~ 10月31日

日本財団では、2021年2月24日より東京都、3月からは埼玉県、千葉県、神奈川県の高齢者福祉施設等の従事者を対象に、高齢者の方々の命を守ることを目的に、また、従事者の皆さまに安心して仕事をしていただけるように、無料のPCR検査事業を実施してまいりました。
中間報告として、これまでの検査実施実績をお伝えします。

日本財団PCR検査の実施実績(2/24~8/14)

8月14日現在での集計

東京都 埼玉県 神奈川県 千葉県 全体計 陽性率
実施施設数(正味) 1,454 742 2,316 492 5,004 0.016%
カバー率 17% 17% 38% 12% 22%
施設数(延べ) 11,852 5,902 12,687 3,653 34,094
検査数(延べ) 322,942 159,430 344,906 123,257 950,535

(単位:施設数/カ所、検査数/人)

  • 事業所カバー率はH28経済センサスにおける登録事業者数(下表)に基づく
東京都 埼玉県 神奈川県 千葉県 全体計
登録事業者数 8,643 4,319 6,127 4,010 23,099

一都三県合計で5,000か所以上の事業所で検査が実施され、これまでの検査数は約95万回にのぼりました。累計の陽性率は約0.016%です。

また週ごとの陽性率推移をお伝えします。
比較対象として、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室が実施するモニタリング検査(外部リンク)の陽性率も併記しております。当該モニタリング調査は、検査対象が比較的感染リスクの高い事業所・学校等(高齢者施設等を除く)であること、当事業と同じく唾液PCRを用いた社会的検査であること、検査実施期間・実施規模なども類似であることなどから比較対象に選定しました。

日本財団PCR検査陽性率推移の折れ線グラフ。第1週は0.06%。第2週は0.02%。第3週は0.10%。第4週は0.03%。第5週は0.01%。第6週は0.01%。第7週は0.01%。第8週は0.02%。第9週は0.02%。第10週は0.03%。第11週は0.02%。第12週は0.03%。第13週は0.02%。第14週は0.02%。第15週は0.01%。第16週は0.01%。第17週は0.00%。第18週は0.01%。第19週は0.01%。第20週は0.01%。第21週は0.01%。第22週は0.01%。第23週は0.02%。第24週は0.03%。 内閣官房モニタリング検査陽性率推移の折れ線グラフ。第1週は0.00%。第2週は0.36%。第3週は0.04%。第4週は0.02%。第5週は0.06%。第6週は0.12%。第7週は0.14%。第8週は0.15%。第9週は0.18%。第10週は0.18%。第11週は0.18%。第12週は0.14%。第13週は0.15%。第14週は0.06%。第15週は0.07%。第16週は0.04%。第17週は0.05%。第18週は0.03%。第19週は0.03%。第20週は0.03%。第21週は0.08%。第22週は0.13%。第23週は0.16%。第24週は0.16%。
陽性率推移グラフ
  • 3/1から8/15までの両検査の陽性率を示したもの。比較可能にするため日本財団側のデータに8/15分の実績を追加している。

このグラフから読み取れるように、当事業で検査を受けている高齢者施設等従事者の皆さまの陽性率は、他の事業所や学校等に属する方に比べ低い傾向にあります。累計の陽性率を見ても、内閣官房モニタリング検査は約0.08%に対して、当事業は約0.016%と低くなっています。
この結果は、高齢者施設等従事者の皆さまの感染対策に対する意識の高さと、それに伴う日常的な対策の現れかと思われます。重症化リスクの高い高齢者と日頃から接する上で感染症対策に気を配り、その一環としてPCR検査を受診されているため、感染拡大が着実に抑えられているのではないでしょうか。

ワクチン接種が進む中においてもデルタ株をはじめとした変異株の感染が進んでいます。定期的・高頻度なスクリーニングによる社会的検査を拡充することによってクラスター発生、まん延を防止し、日々の業務や社会活動を守っていくことにつながるのではないでしょうか。
日本財団では引き続き無料PCR検査事業を実施し、高齢者の命と従事者の安全を守ることに貢献していきます。