海洋ごみの実態学ぶ瀬戸内スタディツアーオリンピアン・パラリンピアンらHEROsアスリートが参加!

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底びき網漁業体験 漁獲物と混獲されてしまう海洋ごみを回収、分別

日本財団は、海洋ごみ問題に意欲・関心の高いアスリートを対象としたスタディツアーを瀬戸内4県で推進している包括的海洋ごみ対策プロジェクト「瀬戸内オーシャンズX」の一環として実施しました。
当財団が実施しているアスリートによる社会貢献活動を推進するプロジェクト「HEROs」と連動した取り組みで、発信力の強いアスリートからファンに呼び掛けることで、社会課題解決の輪を広げることを目指しています。今後アスリート自ら、ファンや関係者への問題提起や周知啓発、対策アクションを喚起する働きかけができるように、海洋ごみの基礎知識や特有の課題、実際に海に及ぼしている影響について理解を深めることを目的に本ツアーを実施しました。
当日は、HEROsアンバサダーで岡山県岡山市出身のシドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテンの根木選手や、元新体操日本代表としてロンドン・リオデジャネイロ・東京オリンピックに出場した松原選手など、現役・引退したトップアスリート7名のほか、リーグ、クラブ等のスポーツ業界関係者、地元学生など約80名が参加。また、地元漁業者の協力を得て底びき網漁と海底ごみの分別体験や、船でしか行けないアクセスが困難な海岸における清掃活動、カードゲームを用いて海洋ごみについて考えるワークショップなどを実施しました。

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海岸漂着ごみの清掃活動
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海洋ごみ問題を広い視野でとらえるためワークショップ(CHANGE FOR THE BLUEカードゲーム)

開催日時:9月9日(土)
開催場所:岡山県笠岡市北木島
主催:日本財団

アスリートらによる本日の振り返り・今後のアクション発表(※50音順)

大野 均さん(ラグビー元日本代表/JAPAN RUGBY LEAGUE ONE東芝ブレイブルーパス東京アンバサダー)

2050年には海の生物よりごみの量が多いという話を聞き、大変だという思いはあったがどこか遠い出来事のようにも感じた。そのため今日は自分事にしたくて参加した。実際に海底や海岸のごみの多さに驚いたが、みんなで拾ったらきれいになる。今は現役を引退してスタジアムで観戦することも多くなった。帰るときにごみを拾うなど、ファンや関係者がみて共感してくれたらうれしい。そうした身近なところから始めていきたい。

写真:大野 均さん

杉山 美沙さん(元アーティスティックスイマー/元シルクドソレイユパフォーマー)

すぐに捨ててしまうようなペットボトルをなるべく買わないなど、アメリカに住んでいたころはできていたが、日本に戻ったら便利さが優先してなかなかできていなかった。使用後すぐに捨ててしまうことになるものは買わないというのを生活の中で実践していきたい。そして、今日もマイボトルを持っていますなど広く発信していきたい。

写真:杉山 美沙さん

長嶋 万記さん(ボートレーサー/「一般社団法人ZERO」代表/HEROsアンバサダー)

今日はSNSで発信しながら参加した。早速ファンの方から反応があり、関心を持ててもらえた。そうしたことが、今の私にできることだと思う。今現役でボートレーサーをしながら、様々な発信を行ってきたが、自分事にしてもらうのは難しい。海洋ごみのような環境問題はみんなの土台となる部分。アスリートとしてこの課題をどうしたら解決できるかを考え、発信しながら、ファンの方を巻き込み取り組んでいきたい。

写真:長嶋 万記さん

根木 慎志さん(シドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテン/HEROsアンバサダー 岡山県岡山市出身)

パラアスリートはいろいろな課題がある。みんなができないと諦めそうなことをいろいろな努力や工夫、みんなの応援で「できない」を「できる」に変えてきた。今日参加して、海洋ごみにも様々な課題があった。みんなが作り出している社会問題だからこそ、みんなの力がないと解決できない。どんどん発信しながら、みんなで「できない」から「できる」に変えていきたい。

写真:根木 慎志さん

堀 由美恵さん(元プロボディボーダー/「一般社団法人陽けたら海へ」代表/HEROs AWARD2022受賞者)

ボディボードをやっており、現役のプロ選手の仲間もたくさんいる。海に関わるスポーツなので、仲間たちにも今日のことを伝えていきたい。発信力があるトップアスリートとして、生徒さんやイベントでも自信を持って発信していきたい。

写真:堀 由美恵さん

松原 梨恵さん(元新体操日本代表 ロンドン・リオデジャネイロ・東京五輪3大会出場)

まずは今日学んだような海洋ごみの実態や現状を発信する。また、暮らしの中で自分がどれだけプラスチックに囲まれているかということを理解することと、一日一つでもごみを拾えるように、ごみ袋を持ち歩くことから始めていきたい。

写真:松原 梨恵さん

森 宏明さん(パラノルディックスキー/パラ陸上選手 北京冬季パラリンピック出場)

海洋ごみの課題は今まで詳しくなかったが、今日実際に海洋ごみの現場をみて、ごみを拾って、ごみの多さに驚いた。今日から発信していきたい。今後も継続的に勉強するとともに、生活の中でもごみを出さない、ごみがあったら拾うなど気を付けていきたい。今日も離島でのごみ拾いでも短い時間であれだけのごみを拾うことができ、自分の自信にもつながった。いろいろな人の意識が変わることで解決の兆しが見えたように感じた。

写真:森 宏明さん

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  • 担当:西井、矢萩