水素燃料エンジン搭載実証タンカー「輝光丸」が進水2026年にはゼロエミッションによる実証航行試験を予定

日本財団ゼロエミッション船プロジェクト「舶用水素4ストロークエンジン・水素エンジン対応大型内航タンカー開発コンソーシアム(代表会社:ヤンマーパワーテクノロジー株式会社)」が開発を進める、舶用水素燃料4ストローク高速発電エンジンを搭載予定の新造タンカー船が2025年2月14日に進水し、「輝光丸(きこうまる)」と命名されました。

画像:新造タンカー船「輝光丸」進水式の様子

同船はコンソーシアムメンバーである上野トランステック株式会社が建造したもので、内航海運におけるゼロエミッション化を推進するための水素燃料実証船となります。舶用水素4ストローク高速エンジンを搭載し、同エンジンで水素燃料によって生成された電気をもとにモーターにて航行する、ゼロエミッション航海を行うことが可能です。

「輝光丸」は今後建造工事を進め、2025年度内の竣工を予定しています。その後2026年には水素燃料とHVOによるゼロエミッション実証航行を行い、内航海運業界におけるゼロエミッション化の推進に大きく貢献することが期待されています。

  • Hydrotreated Vegetable Oil、水素化植物油の略称でバイオ(生物資源を原料とする)燃料の一種
画像:新造タンカー船「輝光丸」進水式の様子。

「輝光丸」要目

  • 竣工:2025年
  • 総トン数:約4,500トン
  • 積載量:約5,000KL
  • 全長:104.93m
  • 駆動方式:電気推進2機2軸(発電機+バッテリーのハイブリッド)
    水素燃料による航海時は甲板上に搭載した水素燃料エンジンコンテナユニットで発電した電気を用いて駆動。

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