みんなの憩いの場 狼煙地区に第一号が完成能登半島地震復興支援事業
石川県・珠洲市に復活の狼煙

日本財団は、令和6年能登半島地震および奥能登豪雨で甚大な被害を受けた石川県で、中長期の復興支援の一環として、奥能登地域を中心に住民の交流を一層促進するため「みんなの憩いの場」整備計画を策定し、全9カ所の建設・運営に対する助成を決定しました。その第一号となる「狼煙のみんなの家」が7月13日(日)に無事竣工となりました。

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狼煙のみんなの家 外観
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狼煙のみんなの家 内装

当日は石川県の浅野大介副知事、珠洲市の泉谷満寿裕市長をはじめ、日本財団の秋元理事・佐藤常務理事、設計監理の株式会社クラインダイサム、施工者の株式会社家元などの関係者に加え、地域住民や能登半島地震の支援者ら約150人が集まりました。

開所にあたり神事が執り行われた後、竣工式では運営団体「奥能登日置らい」代表の糸矢敏夫さんが「全国の支援者の皆さんの気持ちが結実した。能登の復興はまだまだこれからだが、素敵な建物に命を吹き込み、復興のために皆さんと一緒になって町民が一致団結して頑張っていくことをここに誓いたい」と語りました。日本財団の秋元理事からは、「震災以降、徐々に食堂や畑、街中に人の姿が増えてきた。改めて生き生きと暮らしている人の姿を目にし、まさしくこれが地域の魅力だと感じた。そんな人たちとふらっと来た方々との交流をきっかけに、このみんなの憩いの場が、新しい発想や伝統の継承を通じた価値が生み出される場所になると嬉しい」と述べました。

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日本財団 佐藤常務理事による玉串奉奠の様子
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NPO法人奥能登日置らい 糸矢敏夫代表の挨拶

竣工式後には、今後定期的に開催するイベント「みんなの食堂」の第一回が開かれました。狼煙のみんなの家では、こうした食堂や居酒屋の開催、伝統行事の開催なども見込んでおり、地域団欒の機会を創出していく予定です。

みんなの憩いの場は輪島市・珠洲市・能登町・穴水町で順次整備を進めており、2026年中をめどにすべての施設で運営が開始される見込みです。日本財団はみんなの憩いの場を、災害関連死を予防する観点や関係人口の創出を図るためにも重要な復興支援拠点と捉え、官民の皆さまと連携しながら奥能登地域での復興支援活動を継続してまいります。

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竣工式後に開催された「第一回 みんなの食堂」の様子
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竣工式後に開催された「第一回 みんなの食堂」の様子

みんなの憩いの場「狼煙のみんなの家」

施設名 「狼煙のみんなの家」
場所 石川県珠洲市狼煙町テ13-1
運営団体 特定非営利活動法人 奥能登日置らい
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日本財団 秋元理事
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浅野大介 石川県副知事
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泉谷満寿裕 珠洲市長
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NPO法人奥能登日置らい 糸矢代表と日本財団 江村

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