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全ては子どもたちの未来のため。教師の過重労働、教師不足と向き合う現役教師たち

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教師の過重労働問題の解決に奮闘する西村祐二さん(写真右)と、絵本を通して教師の魅力を伝えている松下隼司さん。お2人は現役教師として働きながら活動している
この記事のPOINT!
  • 公立小・中学校で働く教師の過重労働や、それを要因の1つとする教師不足が深刻化
  • 教師の過重労働やなり手不足は、授業の準備不足、人間関係のトラブルにもつながる
  • 教育現場が抱える理不尽な問題解決は、教師だけでなく子どもたちの学びを守る

取材:日本財団ジャーナル編集部

長時間労働による過労死や精神疾患による休職が増えるなど、いま多忙な教員の働き方「過重労働」が深刻な問題となっている。

2021年に名古屋大学の内田良(うちだ・りょう)教授らが全国の公立小学校の教員466名、公立中学校の教員458名を対象に行った「学校の業務に関する調査」(外部リンク/PDF)によると、1カ月の残業時間は平均で100時間以上にも及ぶことが分かった。また「この2年ほどの間に教師を辞めたいと思ったことがある」と回答した教師は、小学校で68.2パーセント、中学校で63.3パーセントもいた。

2年ほどの間に、教師を辞めたいと思ったことがある人の割合を示す横棒グラフ。
小学校 ある68.2% ない31.8%
中学校 ある63.3% ない36.7%
合計 ある65.8% ない34.2%
小・中学校共に6割以上の教師が2年ほどの間に退職を考えている。出典:学校リスク研究所「学校の業務に関する調査」調査報告第1報

国も、2019年に給特法(※)の一部を改正。公立学校教員の残業時間に対し「原則月45時間、年360時間」と上限を明記。教師の過重労働について対策を講じた。

  • 公立学校の教員の給与について定めた法律。正式名称は「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」。教員の職務と働き方は特殊で管理が難しいため、休日勤務手当や時間外勤務手当を支給しない代わりに給与月額の4パーセントを「教職調整額」として支払うことを定めている。1971年に制定。

しかし、いまだ離職を望む教師は多く、長時間にわたる労働とそれを大きな要因とする教師不足も解決には至っていない。

子どもたちの学びに影響を与えてはならないと、この問題を改善するために立ち上がった2人の現役教師がいる。岐阜県内の高校に勤める西村祐二(にしむら・ゆうじ)さんと、大阪府内の小学校に勤める松下隼司(まつした・じゅんじ)さんだ。2人はそれぞれ異なる方法で教師の過重労働となり手不足の解決に取り組んでいる。

教師の残業に対する理不尽な扱いを変えたい

岐阜県内の高校で教師として働きながら、教師の過重労働を改善するため、名古屋大学の内田教授と共に署名活動や実態調査などに取り組む西村祐二さん。彼は、今回行なった調査結果をこう振り返る。

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2022年5月13日に名古屋大学の内田教授(真ん中)と西村さん(右)らによって開かれた「学校の業務に関する調査」結果の記者会見の様子

「2019年の『給特法』の改正で、公立教員の残業時間に上限が設けられたことで、これまでなかった法的根拠が付与されました。とても大きな進歩だと思います。しかし、上限を設けても減ったのは学内の残業時間だけでした。持ち帰りの仕事に関しては2016年度の調査結果より増えているんです」

平日における1日あたりの持ち帰り仕事時間数、ならびに、土日における1日あたりの学内勤務時間数と持ち帰り仕事時間数を示す表組。
文部科学省「教員勤務実態調査」[2016年] 小学校・学内土日1:07 小学校・持ち帰り仕事・平日0:29 小学校・持ち帰り仕事・土日1:08 中学校・学内・土日3:22 中学校・持ち帰り仕事・平日0:20 中学校・持ち帰り仕事・土日1:10
本調査「学校の業務に関する調査」[2021年] 小学校・学内土日0:59	小学校・持ち帰り仕事・平日0:56 小学校・持ち帰り仕事・土日1:21  中学校・学内・土日2:47 中学校・持ち帰り仕事・平日0:50 中学校・持ち帰り仕事・土日1:28
"文部科学省「教員勤務実態調査」[2016年]から本調査「学校の業務に関する調査」[2021年]への変化(分) 小学校・学内土日-8 小学校・持ち帰り仕事・平日+27 小学校・持ち帰り仕事・土日+13 中学校・学内・土日-35 中学校・持ち帰り仕事・平日+30 中学校・持ち帰り仕事・土日+18
2016年と2021年の調査結果と比べると、小・中学校ともに学内勤務時間数は減少しているが、持ち帰り仕事が大幅に増加していることが分かった。出典:学校リスク研究所「学校の業務に関する調査」調査報告第1報

また、現役教師の7割が授業準備に不足を感じたまま授業に望んでいることも分かった。西村さんが要因として挙げたのは「業務内容と量の多さ」である。

「学年会計や奨学金担当といった仕事は事務職の範疇。そんな教師じゃなくてもできる雑務が多いんです。雑務の対応に時間を割かれてしまうため、授業の準備に回す時間がほとんどありません。教師の仕事は、本来しっかり授業の準備をして質の高い授業を子どもたちに提供することなのに、それができていないんですよ」

写真:取材に応える西村さん
教師の過重労働問題の解決に取り組む西村さん

気になるのは「教師は残業時間に見合った給与をもらえているのか?」という点だ。

労働基準法37条では、残業をすれば時間外労働手当や休日勤務手当として給与に加算するように定められている。しかし、公立学校には給特法が適用され、原則として加算されない。支払われるのは月給の4パーセント分となる「みなし残業(※)代」のような手当のみ。「教師の仕事は『定額働かせ放題』」などと揶揄されることもあるという。

  • みなし残業とは、労働時間にかかわらず基本給の中に固定残業代を含めて支払う賃金制度

では、残業時間に見合った給与が支払われれば、教師の過重労働やなり手不足が解決するのかというと「決してそうではない」と西村さん。もっと根本的な課題に目を向ける必要があるという。

「そもそも『せざるを得ない残業が、残業として認められていないこと』が課題です。現状、公立学校の残業は『教師の意思で自発的にやっている』という法律になっています。働いた分だけ残業代が支払われないのも、このせいです。昨今、『特別免許状制度の活用促進』(※)や、教員採用試験の早期化が検討されています。ただいくら手段を講じても、そういった給特法の根本的な部分を変えないと教師の残業時間は減らず、なり手不足は解決しないと思っています」

  • 優れた知識や経験を持つ社会人を教員として迎え入れ、学校教育の多様化や活性化を図る制度のこと
写真:オンラインで実施した緊急対談イベントの様子
教師の過重労働問題について、作家の乙武洋匡(おとたけ・ひろただ)さん(左上)、ワーク・ライフバランス代表の小室淑恵(こむろ・よしえ)さん(右下)、名古屋大学の内田教授(左下)らと共に、緊急対談イベントなども実施した西村さん

給特法の根本的な見直し以外にも、国や社会が取り組むべきことがある。西村さんが挙げるのは「部活動の地域移行」だ。

「いま、中学校の部活動顧問の約5割が素人です。いくら子どものためとはいえ、授業準備の時間も確保できていないのに、未経験の活動に2時間以上も時間を費やすのは酷ですよね。今回の調査結果でも、教師のうち約8割以上が民間スポーツ団体や地域の人材に委ねる『部活動の地域移行』に賛成しています。まずは土日だけでも移行できないか、現場で働く私たちも含めて全力で手を尽くしたいです」

■平均的な中学校教師の1日のスケジュール

平均的な中学校教員の1日(定時8:20〜16:50、休憩時間5分。通勤時間は1時間とする)を示す円グラフ。																		
起床、朝食等 5:30
自宅出発	6:30
学校到着・事務仕事	7:30
生徒登校	7:50
定時 8:20
午前授業開始 8:30
給食指導	12:30
午後授業開始 13:20
授業終了、掃除の時間 15:20
部活開始	15:40
定時 16:50
生徒下校・会議 18:00
休憩18:40
授業準備、事務仕事	18:45
退勤 19:30
帰宅、夕食、風呂 20:30
授業準備	22:30
就寝24:00
西村さんたちの調査で分かった中学校教師の1日のスケジュール。夜になるまで休憩時間はない。しかもたったの5分程度だ

■中学校教師の理想の1日のスケジュール

理想の中学校教員の1日(定時8:30〜17:00、休憩時間45分。通勤時間は1時間とする)を示す円グラフ。																			
起床、朝食等 6:30
自宅出発 7:30
学校到着(定時) 8:30
学校開門・生徒登校 8:40
午前授業開始(授業は1日3コマ。空き時間に授業準備、学級経営、休憩時間など) 9:00
給食指導(外部人材がサポート) 12:00
午後授業開始 12:50
休憩時間(45分間) 13:00
授業終了、掃除はお掃除ロボットに 15:50
生徒下校、授業準備、事務仕事 16:10
退勤(定時) 17:00
帰宅、夕食、家族と過ごす時間、風呂 18:00
ドキュメンタリー番組鑑賞 20:00
読書 21:00
就寝 23:00
西村さんが考える中学校教師の理想的な1日のスケジュール。休憩時間、家族やプライベートの時間もしっかり確保したい

また「学習指導要領(※)の改訂」も、教師の過重労働問題の改善につながるという。

  • 文部科学省が告示する初等教育および中等教育における教育課程の基準

「学習指導要領の量は、ここ20年で大幅に増えました。高校の新しい学習指導要領だと480ページ以上あります。やることは増えるのに教師は増えないので、残業時間はおのずと長くなりますよね。教師が増えないのなら、学習指導要領を見直して削られる部分は削った方がいいと思います。通常、学習指導要領の中身は10年に1度改訂されますが、それでは遅い。ゆとり批判が起きた時代にわずか5年で改訂したという特例もあるので、今回も過重労働問題を解決するべく、早期の改訂を期待したいです」

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年々分厚くなる学習指導要領。一番上が20年前、真ん中が10年前、一番下が2022年度から使用されている高等学校の新しい学習指導要領

絵本を通して教師の魅力や楽しさを伝えたい

松下隼司さんは、大阪府内の小学校で教師を勤めながら、教師の過重労働やなり手不足の解決に取り組んでいる。子どもや教師志望の若者に、教師の魅力ややりがいを伝えることが彼なりの解決へのアプローチ方法だ。

写真:黒板を背景に授業を行う松下さん
大阪府内の小学校で教師として働く松下隼司さん。写真提供:松下隼司

そんな松下さんが考える令和の教育現場の問題点。それは「時間がないことで、子どもや教師同士のコミュニケーションが取れていない点」だ。

「とにかく業務量が多すぎて、時間が足りません。教師になって19年経ちますが、所定の休憩時間である45分を丸々取れたことは1度もないですね。いつも業務に追われています。本当は子どもたちと休み時間に遊んだり、話を聞いたりしたいのに、そんな時間はなかなか取れません。十分なコミュニケーションが取れていないんです」

教師同士のコミュニケーション不足は、人間関係のトラブルに発展することもあるという。

「職場の人間関係に疲れて、休職・退職する教師の方も少なくありません。いくら仕事が大変でも、職員室に戻ってきたらお互いに励まし合える。そんな環境がつくられていれば、乗り越えられることもありますが、そんな環境は、いまほとんどないでしょう。なぜなら、多くの教師が業務に追われながら仕事をしているためです。自分が抱えている仕事のことで頭も体も精一杯なんですよね。そんな状況が続けば人当たりや言葉もきつくなってしまいますし、人間関係のトラブルも起きやすくなります」

また昨今は、こうした現状がSNSを通して拡散されやすい時代。教師の仕事に関するマイナスな情報ばかりが世に出回れば、教師志望の若者は減り、教師不足はさらに加速してしまう。

ただ教師の仕事は決してつらいことばかりではない。松下さんも「教師の仕事には楽しさや、やりがいを感じる瞬間、魅力がたくさん詰まっている」と話す。

2021年に発売された絵本『せんせいって』(外部リンク)には、彼の教師の仕事や子どもたちへの熱い思いがたくさん詰まっている。

「この絵本を作ろうと決めたのは、2019年に実家に帰省した時でした。ふと生徒たちのことを考えた時に、『もっと彼らに僕の気持ちを伝えたいな』と思ったんです。僕がどんな気持ちで毎日みんなと一緒にいるか、教師として働いているのかを知ってもらいたくて作り始めました」

作中の内容は、良いことばかり描かれているわけではない。教師の仕事がいかに大変なのかを感じられるシーンがいくつもある。

『せんせいって』表紙
(作:まつしたじゅんじ 絵:夏きこ/みらいパブリッシング)
画像:絵本の中面一部(見開き)
イラスト:カンガルーのぬいぐるみをかぶった大急ぎで給食を食べる先生とその様子を眺める生徒たち
「ごちそうさまー」
「わあ! もう、たべたの?』
「せんせい いっつも 3ぷん くらいで たべてるじゃん〜」
「ねーねー。なんで そんなに わんちゃんみたいに はやいの〜?」
「きゅうしょくが とっても おいしいからだよ!」
ほんとうは はやく たべて
みんなの テストや しゅくだいの
まるつけを しないと いけないから…。
さくぶんや ノートを ちゃんと みたいから…。
本当は生徒たちと一緒にゆっくり話しながら給食を楽しみたい。画像提供:みらいパブリッシング
画像:絵本の中面一部(見開き)
イラスト:かんがるーのぬいぐるみをかぶった先生と、せんせいのお腹の袋に次々と入っていく生徒たち
テキスト:
「せんせいって カンガルーみたいだよね」
「つよいし まもってくっれうもん!」
「きょうしつって、カンガルーのポケットみたい!」
「どうして そんなに やさしいの?」
「ありがとう!!! やっとせんせいの いいところを きづいてくれたね!
 せんせいが やさしいのは みんなのことが とっても たいせつだからだよ」
子どもたちからの素直な言葉が、松下さんの教師生活を支えてきたのだろうと感じられる場面。画像提供:みらいパブリッシング

それでも絵本を読んだ子どもたちの反応は「とても微笑ましかった」と松下さんは話す。

「絵本を見た生徒たちからは『私はこの絵本のどこにいるの?』と聞かれたり『先生、大変だったんだね』と感想をもらったりしました。改めて『本を出して良かった、教師をやっていて良かった』と感じています」

そんな松下さんが考える、教師の過重労働問題の解決への糸口。それは、教師自身が日々の生活を見直し「時間を生み出す工夫を本気で考えて実践していくこと」だ。

全ては子どもたちに「十分な学び」を届けるため

改めて、教師の過重労働を改善しようと日々奮闘する西村さんに、活動にかける思いを伺った。現在彼は本名である「西村祐二」とペンネームである「斉藤ひでみ」の2つの名で活動中だが、今後は本名を名乗り、顔を出して活動するつもりだという。

「これまで活動するときに主として『斉藤ひでみ』という名前を使っていたのは、現役教師の私が給特法の改正や部活動の問題を訴えていることを、クラスの子どもや保護者に知られたくなかったからです。『もしかすると彼らから信頼を失ってしまうかもしれない』と思っていました。それこそ、メディアに出演した時は『これからどうなるんだろう……』と不安になりましたが、生徒や保護者からの反応は肯定的なものばかりだったんです。特に今後数年間は本当に正念場だと思っていて、これからは一人のリアルな教師として実名で声をあげていきたいと思っています」

また西村さんは、これからの教師の在り方についてもこう語る。

「2021年に文部科学省が『教師の魅力を発信し教員志望者を増やす』ことを目的にスタートさせたSNSを活用したプロジェクト『#教師のバトン』(外部リンク)では、その意に反して過酷な労働環境を訴える教師たちからの投稿が続き話題を呼びましたが、ほぼ全て匿名の発信でした。ではなぜ匿名にするのか。それは『教師らしくない』と世間から叩かれてしまうからです。僕自身も実際に何度も非難を受けたことがありました。ただ理不尽に対して堂々と『おかしい』と言えない教師が、理不尽に立ち向かう勇気を子どもに教えられるでしょうか?教師の働く環境を変えると同時に、いま教師自身も変わらなければいけないと思いますね」

西村さんがいまの活動に全力を注いでいる理由。それはあくまでも「子どもたちのため」だ。

「私の活動は日本社会や現役教師のためであり、子どもたちの学びを守るためです。また教師を志している生徒が目の前にいて、その子たちの夢を守るためでもある。そのためなら、自分の人生をかけて取り組んでいきたいと思っています」

写真:緑を背景に笑顔を向ける西村さん
教師の過重労働問題の解決は、子どもたちの学びの環境を守るためと語る西村さん

松下さんにも教師の仕事にかける思いについて伺った。決して恵まれているとはいえない環境の中、教師として働き続けるのはなぜか。

「一番の理由は、短い時間でも子どもたちと一緒に過ごす時間が楽しいからです。もちろん大変なことは多いですけど、子どもたちと接することで心が洗われますし、教える側の立場でありながら彼らから学ぶこともたくさんあります。子どもを通して日々新しいことに出会える、いろんなことに気付ける教師の仕事は、僕にとって天職です」

写真:黒板を背景に授業を行う松下さん
子どもたちと向き合える教師の仕事は天職だと語る松下さん。写真提供:松下隼司

教師の過重労働やなり手不足といった問題が改善されるには、まだまだ時間を要するだろう。しかし、その影響は教師だけでなく、何よりも子どもたちの未来を左右する。一日でも早く解決することを願ってやまない。

撮影:十河英三郎

〈プロフィール〉

西村祐二(にしむら・ゆうじ)

1979年、兵庫県生まれ。岐阜県公立学校教諭。2016年より教育現場の問題を訴え続け、国会や文部科学省へ署名を提出。2019年、参議院文教科学委員会にて、参考人として意見陳述。共著に『教師のブラック残業』(学陽書房)、『#教師のバトン とはなんだったのか』(岩波ブックレット)など。書籍は「斉藤ひでみ」の筆名で執筆。
給特法のこれからを考える有志の会 公式サイト(外部リンク)

松下隼司(まつした・じゅんじ)

1978年、愛媛県生まれ。大阪市立小学校教諭。関西の小劇場を中心に演劇活動を10年間行う。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞を受賞。日本最古の神社、大神神社短歌祭で額田王賞を受賞。第69回読売教育賞で優秀賞を受賞。著書に『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)、『せんせいって』(みらいパブリッシング)。

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