子どもの創造性・好奇心を育むソニーの感動体験プログラム

なぜコップを振ると音がするの?

ちりん、ちりん、ちりん。ちりん、ちりん、ちりん。
振る度に「ちりん、ちりん」と音が鳴る不思議なコップを手に、子どもたちは夢中でコップを振り続け部屋は「ちりん、ちりん」という音の大合唱。子どもたちのテンションは最高潮です。
手に持っているのは何も特別なコップではなく、普通のどこにでもありそうなプラスチックのコップ。それに「MESH™」という不思議なブロックをつけると、ただ振るだけで音が鳴る。このコップで水を飲む動作をすると「飲まないで~ぇ」という軽快な声も出ます。子どもたちは、不思議で、面白くて、興味深くて、仕方がない様子。「みんな、静かにして」とワークショップのファシリテーターのロボさんが何度か声をかけて、ようやく子どもたちの歓声と「ちりん、ちりん」という音が止みました。

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プラスチックコップとMESHブロック。組み合わせることで音の鳴るコップに

感動から創造性や好奇心が生まれる

今回行ったワークショップは、日本財団とパートナーシップを締結したソニー株式会社(以下ソニー)が、教育格差の縮小に向けた取り組みとして展開している「感動体験プログラム」の一環。ワークショップを通じて、子どもたちは楽しみながらプログラミングを体験します。
「MESH」という消しゴム大のソニーのIoTブロックをコップに貼りつけ、iPad上でプログラミングすることにより、ブロック(=コップ)の動きにあわせて様々な音を出したり、光を出したりすることができます。プラスチックコップで仕組みを理解した後は、箱や紙皿を用いて、自分のアイデアを生かした創作活動に取り組みます。
できあがったのは、開けるとガオーッとライオンの声がしたり、赤く光ったり、「あけないで~」という声がする、色や絵で装飾された紙の小箱やお面です。プログラミングの特徴は、「あったらいいな」を自分でつくれることであり、何回失敗してもやり直して完成させることができることです。
このようなちょっとした感動体験が子どもの創造性や好奇心を育み、試行錯誤を繰り返すことで、主体的に学ぼうという学習意欲につながります。

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お手本として出された、音が出る小箱やライオンのお面、光る蛍のペンダント
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子どもの作品、開けると音が出る仕組みの紙の小箱

それぞれの子どもの視点に寄り添う

日本財団の第三の居場所では生活支援と学習支援を中心に、小学生の子どもたちが自立する力を育むためのサポートを行っています。学習支援というと、宿題など学校の授業内容を補足するイメージが強いかもしれません。国語や算数といった科目も大切ですが、私たちは「粘り強くやり抜く」「新しいことに挑戦する」「自分で考えようとする」といったテストでは測ることはできない「非認知能力」を伸ばすことにも力を入れています。「非認知能力」は、通常、家庭で多様な経験をする中で自然と育くまれますが、第三の居場所に通う子どものなかには、それぞれの家庭の事情でそのような環境や機会を十分に得られていない場合もあります。居場所では、今回の「MESH」のようなワークショップや日頃のコミュニケーションを通して「非認知能力」を育んでいます。
最初から勉強をあきらめてしまったり、落ち着いて座っていられなかったりといった、それぞれの子どもの状況・視点に寄り添いながら、一人ひとりに対してじっくりと向き合い、スタッフと子どもが共に成長しているのが第三の居場所です。

みんながみんなの子どもを育てるために協力をお願いします

子育てに困難を抱える家庭の子どもに対して第三の居場所を提供し、行政やNPO、企業やボランティア、近隣の人々が力を合わせることで、みんながみんなの子どもを育てる社会となり、貧困から生じる負の連鎖や格差を少しでも改善することができます。
企業協力としては、ソニー株式会社がワークショップで、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が食材提供で第三の居場所を支援してくださっています。同じように、困難な状況にある子どもの支援に関心のある企業の皆さまのご参加を日本財団はお待ちしています。
みんながみんなの子どもを育てる社会のために、ご協力をお願いします。

日本財団 子どもの貧困対策チーム 飯澤幸世

寄付の状況 2020年4月末現在
4億3,012万75円

日本財団子どもサポートプロジェクトロゴ

日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。