【現地レポート】海上保安学校門司分校学生らによる豪雨災害支援

※日本財団は熊本県球磨村からの要請を受けて、重機作業を中心とするボランティア部隊を派遣しました。
本レポートは、ボランティアの一員として参加した当財団職員が執筆しました。


令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県球磨村。コロナウィルス感染予防の観点から一般ボランティアの活動が制限される中、福岡県の海上保安学校門司分校の教官、学生総勢34名の強力な助っ人の皆さんにお越しいただきました。(出発直前のPCR検査で全員の陰性が確認されており、新型コロナウィルスの感染リスクに十分配慮した上で作業を実施しています)

作業現場は、土砂に埋もれた民間の森林組合の製材所。豊かな森林資源に恵まれた球磨村では林業従事者が多く、製材所復旧の遅れは村の存続に関わります。

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海上保安学校の学生の皆さん(奥)を激励する日本財団災害事業部アドバイザーの黒澤(手前)。
製材所復旧の重要性を噛みしめながら、いざ作業開始!
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製材所内部の土砂のかき出しを行う海上保安学校のボランティアの皆さん
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複雑に配置された機械の土砂のかき出しを行う様子

海上保安学校の皆さんには、スコップで土砂のかき出しを行っていただきました。製材所内部は、複雑に配置された機械で入り組んでいて、腰を低く落とさなければ掘り進むことができません。土砂の上層は乾燥していてスコップが入りにくく、水分を含んだ粘土質の下層はずっしりと重く、大変な作業となりました。大半の学生さんたちにとって初めての災害復興支援とのことでしたが、作業終了後には「是非また呼んでください!」と何とも頼もしいご感想を頂きました。

1日半に及ぶ作業の末、170トンもの土砂が製材所より排出されました。
海上保安学校の皆さん、炎天下の中本当にありがとうございました!

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ボランティアに参加したみんなで集合写真

日本財団 国際事業部 国際協力チーム 野見山瞳