福祉施設ではたらく障害者が得る月額工賃は全国平均1万数千円。
増えてきたとはいえ、一般企業で働く障害者は、まだまだほんのひと握り。
「あたりまえに地域ではたらく」には、ほど遠い現状です。
それは一見、わたしたちにはどうしようもない課題に思われますが、それぞれが責任をもって動いていけば、確実に変えられるものと信じています。
わたしたちがめざすのは、みんなが活躍する社会。
障害者就労が地域活性のブレイクスルーとなるような期待や希望、さらには意欲をもたらす、多様で、明るく、のびやかな、わくわくする未来です。
私たちは、そんな社会を実現するために、日本財団の新しい就労支援として「はたらくNIPPON!計画」を立ち上げました。
2015年4月からスタートし、5年目となる本プロジェクトは、新たに「日本財団はたらく障害者サポートプロジェクト」として次のステップに進みます。

日本財団はたらく障害者サポートプロジェクトとは?
2015年4月に「はたらくNIPPON!計画」としてスタートした新しい就労支援の取り組みです。
「モデル構築プロジェクト」と「就労支援フォーラムNIPPON」を大きな2つの柱として、いま絶対に乗り越えなければならない課題と、それらに対する出口として具体的な解答やビジョンを示し、着実に実行することによって、障害者の「はたらく」を全力で応援します。
モデル構築プロジェクト
全国各地に、地域に根ざした障害者就労のモデルとなる新事業を資金とノウハウの助成をしながら、福祉事業者や企業の方々と考え、構築します。
就労支援フォーラムNIPPON
障害者就労にかかわる人々が年に一度(毎年12月を予定)集まり、障害のある人の“はたらく”について真剣に考える「きづき」「まなび」「であい」「きっかけ」のプラットホームです。
2014年12月に第1回が開催されて以来、毎回1,500名の福祉・医療・行政・企業の方々が参加し、障害者の就労支援のみならず社会のあり方についてまで熱い議論が交わされています。