【開催報告】「親なきあと」相談員養成研修全国初、九州全域から約100名が参加

日本財団は、障害のある方が「親なきあと」(親の高齢化・死去後)も住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指し、「障害者の『親なきあと』サポートプロジェクト」を推進しています。

その一環として、日本財団の助成により、社会福祉法人大分県社会福祉事業団が、2026年8月3日(月)・4日(火)の2日間、大分県別府市で全国初となる「親なきあと」相談員養成研修を開催しました。

第1回となる今回は、九州全域から相談支援専門員、自治体職員、社会福祉協議会職員、地域包括支援センター職員など約100名が参加。ソーシャルワークをはじめ、成年後見、相続、税務、信託など、「親なきあと」に関わる制度や支援を分野横断的に学ぶとともに、実際の相談事例や演習を通じて、本人や家族が抱える課題の整理や、必要な専門職・支援機関につなぐための実践的な対応について理解を深めました。

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「親なきあと」相談員養成研修会場の様子

2日間の研修プログラム

8月3日(月)

時間 研修内容 講師
9:50~11:30 講義Ⅰ「ソーシャルワークにおける価値と倫理」(「親なきあと」相談員に求められる資質と役割) 滝口 真 氏(大分大学 福祉健康科学部 教授)
11:30~14:30 講義Ⅱ・Ⅲ「親なきあとを支えるための課題整理」 渡部 伸 氏(「親なきあと」相談室 主宰/行政書士・社会保険労務士)
14:45~16:15 講義Ⅳ「親なきあとに備える相続・税務・信託制度の基礎理解」 蔵前 達郎 氏(税理士法人大分綜合会計事務所 代表社員/税理士)
16:30~17:00 演習・振り返り

8月4日(火)

時間 研修内容 講師
9:20~12:00 講義Ⅴ「親なきあと相談の実践から学ぶ ~実践から考える本当に必要な準備~」 山口 翔多 氏(特定非営利活動法人はばたきソーシャルワークス 代表)
13:00~14:45 演習・グループディスカッション(振り返り・意見交換・発表) 滝口 真 氏(大分大学 福祉健康科学部 教授)
14:45~15:00 修了証交付式

関係者コメント

銅城 義則(社会福祉法人大分県社会福祉事業団 理事長)

「『親なきあと』をめぐる課題は、本人や家族だけの問題ではなく、社会全体で向き合うべき大きなテーマ。一つの制度や支援だけで解決できるものではない。本人の希望や生活のあり方を中心に据えながら、多様な立場や地域資源が関わり合い、地域の中で支えていくことが大切。日本財団と共に、全国に「親なきあと」相談員の輪を広げていきたい」

写真:銅城 義則氏

相澤 佳余(日本財団 常務理事)

「当財団では、障害のある方が、家族が高齢化したり亡くなった後でも、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、『親なきあと』サポートプロジェクトを推進している。今般、地域における家族等への相談支援体制の充実に向け、(福)大分県社会福祉事業団と連携して本研修を実施することとなった。研修修了者には、『何かあったらあの人に相談しよう』と思ってもらえるような、顔の見える、信頼される存在になってほしい。」

写真:相澤 佳余

野田 聖子 氏(衆議院議員)

「自分自身、『親なきあと』について切実に考えている一人。私たち家族(親・きょうだい等)が望んでいるのは大それたことではなく、子どもが一人の人間としてしっかりと生きていけること。寄り添ってくれる家族のような相談員が、この研修を通じて一人でも多く私たちのそばに来てくれることを心から願っている」

写真:野田 聖子氏

今後の取り組みについて

今回の大分での研修を皮切りに、関東・甲信越、関西・四国、沖縄、中国の全国5エリアで順次研修を開催し、1,000名規模の「親なきあと」相談員の養成を目指します。研修修了者を「親なきあと」相談員として認定するとともに、相談員同士や地域の関係機関とのネットワークづくり、「親なきあと」相談室の全国展開を進め、本人や家族が身近な地域で安心して相談できる体制の充実を図ります。
また、日本財団では、有識者研究会を通じて、「親なきあと」に関する相談支援の将来的な制度化についても検討を進めていきます。

開催日時 2026年8月3日(月)・4日(火)
開催場所 亀の井ホテル 別府 大ホール(大分県別府市)
主催 社会福祉法人大分県社会福祉事業団
助成 日本財団
後援 厚生労働省
大分県
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
社会福祉法人 全国社会福祉事業団協議会
公益財団法人 日本知的障害者福祉協会
一般社団法人 日本自閉症協会
一般社団法人 全国手をつなぐ育成会連合会
公益社団法人全国精神保健福祉会連合会
特定非営利活動法人 日本相談支援専門員協会
全国重症心身障害児(者)を守る会(親の会)

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日本財団 公益・福祉チーム

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