日本財団ジャーナル

高校生フォト&ビデオコンテスト「地元に全集中!」に注目の写真家、人気女優や音楽グループが登場!今を生きる高校生たちに伝えたい想い

写真:ゲスト、イベントを運営した高校生メンバーによる集合写真
豪華ゲストが参加した高校生フォト&ビデオコンテスト「地元に全集中!」本選
この記事のPOINT!
  • 高校生フォト&ビデオコンテスト「地元に全集中!」は、企画・運営も参加も高校生主体のイベント
  • ゲストとして注目の写真家、人気女優や音楽グループが参加。高校生らと地元の魅力について語った
  • ゲストから高校生たちに贈られた「今を大切にしてほしい」という想い。若者の挑戦が地元を、日本を元気にする

取材:日本財団ジャーナル編集部

新型コロナ禍で日本全体が不安を抱え、先が見えづらい今、高校生が地元の魅力を再発見し、地域を、そして日本を元気にしてほしい。

そんな想いのもと、高校生地域活性化プロジェクト委員会(別ウィンドウで開く)と日本財団が一緒に企画した高校生フォト&ビデオコンテスト「地元に全集中!」の本選が、2021年5月5日に開催された。

前回(別ウィンドウで開く)は、参加者交流会(別ウィンドウで開く)や予選審査を経て、最終選考に残った高校生ら自身によるプレゼンテーションの模様をダイジェストでお伝えしたが、本選には写真家の浅田政志(あさだ・まさし)さんや、AKB48の元メンバーで女優の前田亜美(まえだ・あみ)さん、女優の南果歩(みなみ・かほ)さん、 BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(バリスティック・ボーイズ・フロム・エグザイル・トライブ)のメンバーがゲストとして参加。高校生らと共に地元の魅力について語るトークセッションも行われた。後編では、その様子を紹介したい。

豪華ゲストに尋ねる地元、地域の魅力

「発表を聞いて、高校生の皆さんの地元愛に感動しました。どの作品も、そこでしか生まれないもの。見落としがちな地元の風景をいろいろ工夫して見定めて写真に残す、こういった取り組みはコロナ禍ならではですね。同時に、写真や動画が持つ力の大きさを感じました。さまざまな暮らし、歴史、風景また、その時の匂いや撮り手の気持ち、時間の流れも感じさせる写真ばかりで、どの写真も甲乙つけがたく…。審査員ではなくて良かったです(笑)」

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ゲストとして参加した女優の南果歩さん

高校生たちによるプレゼン後に行われたトークセションの冒頭で、このように感想を述べたのは女優の南果歩さん。お仕事で国内外、さまざまな場所を訪れることが多いという南さんは、撮影で訪れたカナダのバンクーバーでの思い出を振り返る。

「3カ月ほど現地に滞在したことがあるのですが、毎日ホテルのバルコニーから街を眺める時間をつくっていました。そうすると、何だか自分がそこに暮らしているような気分になってくるから不思議です」

そんな南さんが地元である兵庫県尼崎市の魅力を、高校生地域活性化プロジェクト委員会のメンバーから尋ねられると、「尼崎は工業地帯で労働者の街ではあるけれど、私が高校生の時は田んぼや畑があり自然も豊かで、ふと見上げると六甲山がいつも見えていました。ただ何が魅力かと言われると、やっぱり人。電車の中で隣り合わせた人に『アメちゃん食べます?』と、知らない人でもニコッと気軽に話しかけたりする。『その笑顔の先には笑顔が返ってくる』ということを母や近所のおばちゃんが無言で教えてくれました」と懐かしそうに答えた。

「東京生まれということもあって、地方とか方言とかにすごく憧れがあるんですよ」という前田亜美さんは、高校生たちのプレゼンを見て、「私の時は、中学まではガラケーの時代でSNSもあまり普及していませんでした。今の時代は、スマホのカメラの性能も高く、いろんなアプリやSNSもあるので、カメラ以外でもこだわりを持って撮影できますし、それを発信する機会も増えましたよね。これから地元の素敵な風景を撮り続けてほしいです!」とエールを送る。

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方言に憧れがあるという女優の前田亜美さん

高校生地域活性化プロジェクト委員会のメンバーから、これまで行った場所で特に印象的だった地域を尋ねられると、岡山県の倉敷市と回答。

「2015年に『AKB観光大使』として倉敷市を訪れました。歴史を感じる美しい街並みはもちろん、東京と比べて時間がゆっくり流れているように感じたことを覚えています」

写真家の浅田政志さんは、「高校生の皆さんの地元愛が写真から伝わってきていいですね。どれも素晴らしい作品でした」と、本選まで勝ち残った高校生たちの作品を賞賛する。

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写真家の浅田政志さんからは写真の撮影テクニックに関するアドバイスも

高校生地域活性化プロジェクト委員会のメンバーから、写真を撮る時に心掛けていること尋ねられると「写真は誰にでも簡単に撮れるもの。僕自身は、『撮るまでの過程』を大切にすることですね。後は、スマホで撮ると画面自体が発光しているため、3割増くらいできれいに見えるんですよ。なので、実際に撮った写真をプリントアウトしてみることで、そのものの良さや力強さが現れると考えます」と回答する。

そんな浅田さんが、これまで撮影に訪れた場所で特に印象的だったと語るのは高知県。

「僕は人物写真を撮ることが多いんですが、高知の方はお話上手で、とても明るい方が多くて。お酒が大好きなこともあるんですが(笑)、高知にいると本当に楽しい気持ちになれました」と、笑顔を浮かべなら語ってくれた。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEが地元愛を語る

南さん、前田さん、浅田さんによるトークセッションの後は、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEから、加納嘉将(かのう・よしゆき)さん奥田力也(おくだ・りきや)さん、松井利樹(まつい・りき)さん、砂田将宏(すなだ・まさひろ)さんが登場。4人の出身地は、加納さんが宮城県、松井さんが福岡県、奥田さんと砂田さんが大阪府(2人ともアメリカ留学の経験もあり)となる。

まずメンバーたちは、高校生たちのプレゼンの様子を見て「それぞれの地元の個性があって楽しいです」(加納さん)、「地元の大阪愛を思い出した」(奥田さん)、「日本にいろいろな地域があることを改めて感じました」(松井さん)、「僕も写真が好きなので楽しく聞かせていただきました。いつか実際に行ってみたいです」(砂田さん)といった感想を述べる。

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BALLISTIK BOYZのメンバー。写真左から加納嘉将さん、奥田力也さん、砂田将宏さん、松井利樹さん

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEによるトークセッションは、主に視聴者からの質問にメンバーが答える形で進められた。そのいくつかをピックアップして紹介したい。

Q.地元のおすすめを教えてください。

加納さん:おいしい食べ物ですね!仙台名物の笹かまぼこを自分で焼いて食べられるお店がおすすめです。

奥田さん:地元の近くにある信貴山(しぎさん)という山ですね。山登りを楽しめますし、頂上からは大阪の街を見下ろすことができます。

松井さん:福岡県の写真スポットとして有名な糸島です。とにかく海がきれいで。木に登ったり、いろんな種類のブランコがあったり、写真スポットも増えています。

砂田さん:地元に昔からある商店街です。声をかけてくれる知り合いの方とか多くて、とても落ち着けますね。

Q .おふくろの味を教えてください

砂田さん:正月に母親が作る粕汁(かすじる)ですね。関西ではなじみの料理で、鮭や根菜に酒粕を加えて煮込むお料理で、とってもおいしいですよ。

奥田さん:大阪と言えば、たこ焼き。ベタですが、家族でよくしたたこ焼きパーティーです。普段から食べることが多いですね:

松井さん:明太子ですね。チューブの明太子があるので家に常備しています。東京でもおふくろの味を楽しむことができます。

加納さん:母親が作るイチゴジュース。家で育てているイチゴで作るんですが、どこのイチゴジュースと比べて母のものには勝てないですね。

Q.地元で育って良かったと思うことを教えてください。

加納さん:日本三景の一つ松島など、美しい自然がたくさんあるところですね。

奥田さん:地元は大阪の市街から外れたところにあるんですが、空気がすごくきれいでおいしいですし、先ほどお話しした信貴山のような素敵なスポットもあるところですね。

松井さん:福岡は、見た目が怖い人が多いと言われますが、みんないい人なので、気軽に話しかけられるところかな」

砂田さん:大阪人のフレンドリーさ、ご飯のおいしさ。それとUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)ですね!いつかライブをしてみたいです。

他にも、松井さんからは地元の福岡名物(ラーメン、一品料理、焼き鳥など)に対する熱い思いや、砂田さんからは自身のアメリカ留学を振り返って「(海外留学は)視野が広がり、いろんなことにチャレンジできる選択肢が増えると思います」というアドバイスなど、若者の地元愛や夢を刺激するトークを繰り広げた。

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高校生からのたくさんの質問に笑顔で答えたBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEの皆さん

大切なのは「今」。いろんなことに挑戦して地元、日本を元気に

トークセッションの最後には、各ゲストたちから今を生きる高校生たちにメッセージが贈られた。

前田亜美さん「今日参加して高校生の頃を思い出しました。大人になって若いうちしかできないことがたくさんあると実感しています。いろんな意見を言って、いろんなものを見て、高校生ならではの思い出を作ってもらえたらと」

南果歩さん「想いのこもった作品を見て、私もみずみずしい感情が蘇りました。司会進行の高校生の皆さんもとてもよかった。一生懸命さが伝わってきたし、だからこそいい形の高校生のイベントになったんだと思います」

浅田政志さん「僕は、高校生の時は写真部に3年間在籍し、そこから写真の専門学校に行きました。高校生の皆さんにも、自分の好きなことや夢中になれることを一生懸命やって、自分が輝ける仕事に就いてほしいなと思います」

加納嘉将さん「現在の活動のきっかけとなる一番大切な時間が高校生時代でした。それがないと今の自分はない。限られた時間を楽しんで、悔いのないよう高校生活を送ってほしいと思います」

奥田力也さん「高校生は将来や仕事のことを考える時期。だけど、友達と思う存分、普段の高校生活を楽しんでほしいです。仕事が始まると高校の友達とも遊べなくなってくるので、今のうちにたくさん楽しんでください」

松井利樹さん「自分も高校卒業と同時に地元を離れて東京に来ました。高校での思い出は一生ものです。こんな状況下でいろんな不安があると思いますが、今しかできない経験を全力で頑張って楽しんでほしいと」

砂田将宏さん「人と違うことに挑戦すると周りから浮いてしまうこともあるけど、大人になるとそういう人の方がかっこいいと思われることも。だから、いろんなことにチャレンジして、自分の夢ややりたいことを見つけてほしいです」

ゲストの皆さんが高校生たちに贈った「今を大切にしてほしい」という想い。やりたいことは臆せず、何にでもチャレンジして、地元や日本の未来を元気にしてほしい。