The Valuable 500との連携

※当事業は2024年6月をもって助成を終了いたしましたが、日本財団では引き続き支援を続けてまいります。

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The Valuable 500との連携とは

日本財団は創設から50年以上にわたり、国内外でさまざまな障害者支援事業を展開してきました。海外では特に東南アジア地域を中心に、教育支援に力を入れており、これまでに3,000人を超える障害者の方を、リーダーとして育成しています。

そんな中、努力して大学に進学し、卒業しても、障害が理由で希望する仕事に就くことができない人や、就職しても障害がバリアとなってしまい、力が発揮できず、すぐに仕事を辞めてしまう人が数多くいる現状があります。

日本財団は、世界最大規模の企業ネットワーク組織「The Valuable 500(以下、V500)」と連携し、ビジネスにおける障害者インクルージョン(※1)を後押ししています。

V500は、2019年の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発足した国際的な最高経営責任者(CEO)ネットワーク(※2)です。ビジネスにおける障害者インクルージョンにコミットする最高経営責任者500人の参加を募り、日本からも40社を超える企業が参加しています。
V500の障害者支援における取り組みは世界中の大企業を巻き込む初めての挑戦です。
障害者雇用や障害のある消費者に向けた製品サービスの開発など、経済面を重視しており、これまでの障害者支援やインクルーシブな社会(※3)を目指した取り組みに、新しい風を吹き込むことが期待されています。

日本財団はV500とともに、企業にとってビジネスに障害の視点を取り込むことが当たり前となり、障害が理由で諦めることのない社会の実現を目指していきます。

V500は今後、2025年12月3日(国際障害者デー)に500社のこれまでの成果と今後の取り組みに関して報告・検討する国際会議を実施します。

助成は終了しましたが、日本財団では引き続きV500と連携し、国際会議や企業の障害者インクルージョンを支援していきます。

  • 1 障害者インクルージョンとは、障害者を同じ社会のなかで支え、個性を尊重するとともに多様性を活かそうという概念のこと。
  • 2 創設者は自身も視覚障害者であるアイルランド出身の社会起業家キャロライン・ケイシー氏。現在、ユニリーバ前CEOのポール・ポルマン氏が会長を務めているほか、リチャード・ブランソン氏(ヴァージン・グループ会長)など、グローバルなビジネスリーダーがこの取り組みをサポートしている。
The Valuable 500のロゴ
  • 3 インクルーシブ社会とは、障がいの有無や国籍、年齢、性別などに関係なく、違いを認め合い、共生していくことを目指す社会のこと。