さんくーるにTWINS、人気動画クリエイターがパラスポーツを「やってみた」

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「HEROs PARA-SPORTS DAY 2019」に参加した動画クリエイターたち。左からTWINSのコウさんとひろむさん、さんくーるのゆたかさん、はっしーさん、りょうさん、ひなたさん、ピーター先生

取材:日本財団ジャーナル編集部

この記事のPOINT!

  • 人気動画クリエイターのさんくーるとTWINSが、日本を代表するアスリートと共にパラスポーツを体験
  • パラスポーツの魅力の一つは、競技を通して仲間を思いやる心の大切さに気が付けるところ
  • みんなで団結して鼓舞する、スポーツの醍醐味が味わえるパラスポーツを世の中に広めたい

世界中の人が面白いコンテンツをアップし、若者を中心に人気を集めるYouTube(ユーチューブ)。コアなジャンルの動画や、知りたい情報に簡単にアクセスできるところ、10分や5分といった空き時間で視聴できる点など、その魅力は数知れない。

そんなYouTubeのスポーツ系ジャンルで、高い人気を誇る動画クリエイターたちがいる。5人組の「さんくーる」(別ウィンドウで開く)と、そっくり双子の「TWINS/ツインズ」(別ウィンドウで開く)だ。2019年7月8日、東京都品川区にある日本財団パラアリーナで開催されたパラスポーツ体験イベント「HEROs PARA-SPORTS DAY 2019」にも参加した、この2組の動画クリエイター。メンバーたちにイベントの感想や、パラスポーツの魅力について話を聞いてみた。

アスリートが競技の垣根を超えて出会うことで、これまでになかったパワーが生まれる

「アスリートがスポーツマンシップを発揮できる場所は、競技場の中だけではない。スポーツの垣根を超えて集まったアスリートたちが、社会とつながり活躍できる仕組みを広げていく」

2016年にスタートした日本財団が取り組むプロジェクト「HEROs Sportsmanship for the future(以下、HEROs)」(別ウィンドウで開く)は、このようなミッションを掲げている。

次世代の人材育成を行う「HEROs ACADEMY(ヒーローズ・アカデミー)」、社会貢献活動の場をつくる「HEROs ACTION(ヒーローズ・アクション)」、素晴らしい活動を表彰する「HEROs AWARD(ヒーローズ・アワード)」という3つのプロジェクトを通じて、アスリートと社会をつなげる活動を行っている。

その一環として2019年7月8日に東京・お台場で開催されたのが、現役・OB、健常者・障害者の垣根を超えた日本を代表するアスリートたちが、競技の垣根を超えてパラスポーツを体験する「HEROs PARA-SPORTS DAY 2019」だ。

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「HEROs PARA-SPORTS DAY 2019」に参加した24競技のアスリートたち

会場となった日本財団パラアリーナには、サッカーの中田英寿さんや、バレーボールの大林素子さん、車いすバスケットボールの根木慎志さん、パラ水泳の河合純一さんなど、そうそうたる顔ぶれが集結。4チームに分かれて熱い戦いが繰り広げられ、大盛況のうちに幕を閉じた。

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車いすポートボールでプレーする中田英寿さん(中央)

そんなアスリートたちと一緒にイベントを盛り上げた、動画クリエイターのさんくーるとTWINS。彼らが体験したパラスポーツは以下の4種目になる。

  • 床に座って行う「シッティングバレーボール」。通常のバレーボールより小さなコート、低いネットを使用
  • アイシェード(目隠し)をした選手が3対3で鈴入りのボールを投げ合い、得点を競う「ゴールボール」
  • 車いすバスケットボールを、初心者でもやりやすいようにポートボール形式にアレンジした「車いすポートボール」
  • 車いすをバトンにして行う「車いすリレー」

これまでいろんなスポーツにチャレンジしてきた彼らだが、パラスポーツは初めてだという。「やってみた」感想はいかに?

チームでするスポーツの魅力は、みんなで喜びや大変さを共有できるところ

―― まずは、皆さんの普段の活動について教えてください。

コウさん(TWINS):僕らは「視聴者と一緒に成長する」というテーマで、週一回のペースでサッカーや野球などのいろいろなスポーツ関連の動画をアップしています。自分たちが成長し、スポーツのスキルや動画の質が上がることよって、それを見ている人も一緒に頑張ろうとモチベーションアップできる動画をつくり続けたいと思っています。

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数々の著名人を指導した経験を持つ、サッカードリブルデザイナー・岡部将和(おかべ・まさかず)さんとTWINSのコラボ動画。他にも「双子が入れ替わったら…」などユニークなアイデアのものも

りょうさん(さんくーる):僕たちは、基本毎日ペースで動画を投稿しています。いろんなスポーツのルールをちょっと変えてみたり、バズって(流行って)いることとスポーツ競技を掛け合わせて、新競技を生み出してみたり…。見る人が楽しいコンテンツづくりを心掛けています。新しい競技をつくってそれを自分たちが一番に楽しむことで、スポーツの持つ可能性や、スポーツ人口を増やせていければいいですね。

パラスポーツにはもともと関心があり、みんなでシッティングバレーボールとかやろうと言っていた時に、このイベントを知り「絶対行きたい!」と思い、参加しました。

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「人狼ゲーム」と鬼ごっこをかけ合わせた、人狼鬼ごっこ動画。他にも「しりとりバレーボール」や「卓球ダブルス」などユニークなスポーツをつくって配信する、さんくーるの皆さん

―― 本日のプレーしたパラスポーツの中で、皆さんが印象に残ったものを教えてください。

コウさん(TWINS):シッティングバレーボールが、楽しかったですね。今日は柔らかめのボールを使っていたのですが、本来なら普通のバレーボールでやると聞いたので、スポーツ系でやっている以上、次は実際のボールを使ってやってみたいです。

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左からTWINSのコウさんとひろむさん

りょうさん(さんくーる):ぜひ、さんくーると一緒にやりませんか?

コウさん(TWINS):2対5でですか?

一同:(笑)

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さんくーるのメンバー。左から、ゆたかさん、ひなたさん、はっしーさん、りょうさん、ピーター先生

ひろむさん(TWINS):僕はゴールボールで、一番重要なセンターポジションを任せてもらったのですが、ボールを止められず、得点を許してしまったことが悔しいです!同じチームのメンバーで、目が見えない視覚障害者の方がいたのですが、ゴールボールを経験されたことがないのに、とても上手だったんですよ。練習して耳が良くなるかは分かりませんが、いろいろ工夫すればコツをつかめるのかなって。また機会があればやりたいですね。

―― 競技を通して、視覚障害者の方の大変さや怖さみたいなものを感じるところもありましたか?

ひろむさん(TWINS):ありました。アイシェードを「着けてください」と言われるまで、着けたくなかったですね。でも、プレーしていると次第に慣れてきて、コートの中にラインもあったので、それを足で確かめながらプレーしました。

―― なるほど。さんくーるのみなさんはいかがでしたか?

ゆたかさん(さんくーる):車いすポートボールが印象に残りました。競技用の車いすに乗ること自体が、初めての体験でしたし。実際に乗ってみると操作するのに難しいところはありましたが、練習していくうちにいろんな動きができるようになって、それがとても楽しかったです。

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車いすポートボールでパラアイスホッケーの上原大祐さん(右から3人目)とボールを奪い合うはっしーさん(左から3人目)

ひなたさん(さんくーる):プレーした中では、シッティングバレーボールが一番楽しかったのですが…。ゴールボールができなかったのが心残りです!すごく面白そうだったのに。今度、動画でやろうよ!

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シッティングバレーボールをプレーするひなたさん(中央)

はっしーさん(さんくーる):僕は車いすリレーですね。僕も初めて車いすに乗ったのですが、いざ走らせてみたら全然進まなくって大変でした。それと一番会場が盛り上がったところも大きいですね。

一同:確かに!

はっしーさん(さんくーる):僕ら青チームは車いすリレーで最下位だったのですが、ゴールするまで皆さんが応援してくれて、とてもうれしかったです。

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車いすリレー中に声援を受けるはっしーさん(手前)

りょうさん(さんくーる):僕も車いすリレーです。「チームが一致団結したな!」っていう気持ちが一番しましたね。チームでやるスポーツの魅力って、みんなで喜びや大変さを共有できるところだと思うんですよ。それを一番感じることができました。

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車いすリレーで、懸命に車いすを操縦するりょうさん(手前)

ピーター先生(さんくーる):ゴールボールですね。普段から仮面をつけていて、視野が狭いせいか、耳だけ良くって(笑)

―― ピーター先生、すごく活躍されていましたよね!

ピーター先生(さんくーる):目隠ししていたから自分では実感がなかったのですが、たぶんそうなんでしょう(笑)。プレーしていて「これ得意だな!」って思いました。

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ゴールボールでは2点得点したピーター先生(右から3人目)

みんなで団結して鼓舞する、そんなスポーツの醍醐味が味わえるパラスポーツを世の中に広めたい

―― 本日皆さんが感じた、パラスポーツの魅力について教えてください。

コウさん(TWINS):今回は、パラリンピックの選手もいて競技もめちゃくちゃ強いんですが、そんな人が自分で得点を決めるのではなく、僕らにもよくパスを回してくれたりするんですよ。そこに、選手の方たちの強さや優しさが垣間見えて…。普通にやっていたらなかなか気付くことができない、チームの結束や、他人への思いやりを感じられるところが魅力かな。

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今回は青チームで活躍したコウさん(手前)

ひなたさん(さんくーる):僕たちは普段バレーボールをやっているのですが、普通のバレーボールって経験者が2人いればできるんですよ。でも、シッティングバレーボールでは、そうはいかない。チームの皆さんとの連携が鍵になってくるところが素敵だと思いましたね。

りょうさん(さんくーる):ボールも柔らかく、初心者でもすぐにプレーできるところもいいですよね!

―― 今回のような、アスリートが現役・OB、健常者、障害者という垣根をなくして同じ1つのスポーツを楽しむ、というイベントをどのように思われますか?

コウさん(TWINS):すごく良いと思いますし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが終わっても続けてほしいです。

ひろむさん(TWINS):僕らは健常者ですが、実際にパラスポーツをプレーすると僕らの方ができないことが多いんですよ。でもパラスポーツの選手の方たちがすごく励ましてくれて…。そういうみんなで団結して、鼓舞してというのは、スポーツの醍醐味じゃないですか。そいう要素が多いパラスポーツを、僕らも協力してもっと世の中に広めていけたらと思います。

りょうさん(さんくーる):ほぼ全部言われてしまいましたが(笑)、本当にTWINSさんがおっしゃる通りです。

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パラスポーツの魅力について語るりょうさん(右から2人目)

ひなたさん(さんくーる):あと、中田英寿さんや大林素子さん、パラスポーツの選手など、一流のアスリートに会えたのもうれしかったですね。それだけでも参加した価値があります。

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バレーの大林素子(真ん中)さんとTWINSの2人(両端)

りょうさん(さんくーる):みんな未経験なので、上下関係なくできたところも良かったです。これからも続けてほしいですね。ぜひ日本財団さん、次も呼んでください(笑)!

元サッカー日本代表の中田英寿さんが今回のイベントの締めくくりに語っていたように、スポーツはただルールがあるだけで、国境や人種、健常者や障害者も関係なく楽しめるもの。彼ら若い世代が、さまざまな形でその魅力を発信することで、より多くの人にスポーツの輪が広がっていくことだろう。

撮影:新澤 遙

〈プロフィール〉

TWINS/ツインズ

次世代を担う双子動画クリエイター。今勢いが増しているマルチ系クリエイター。実験や検証動画はもちろんのこと、双子ならではの企画物は彼らにしかできない強みになっている。スポーツも万能でアクティブな一面もありつつ、愛猫家でインテリアにも詳しいクリエイターは他にはいないだろう。 チャンネル登録者数も45万5,000人(2019年8月現在)を突破した、期待の若手クリエイター。
TWINS 公式チャンネル(別ウィンドウで開く)

さんくーる

大人気を誇るスポーツ系動画クリエイター。メンバーは、りょう、ゆたか、ひなた、はっしー、ピーター先生の5人。主にスポーツ(バレーボール・バドミントン・サッカーなど)の普段味わえない感覚、味わえない景色を視聴者に伝えるために、ルールを変え、ボールを変え、縛り、部活などではあり得ないことを動画にしている。他にもアスレチック、遊具で本気で鬼ごっこをするなど大人になってできなくなったことを全力で挑戦。チャンネル登録者数は14万3,000人以上(2019年8月現在)。
さんくーる 公式チャンネル(別ウィンドウで開く)

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