日本財団はたらく障害者サポートプロジェクト

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日本財団はたらく障害者サポートプロジェクトとは

福祉施設で働く障害者が得る月額工賃は全国平均1万数千円。
一般企業で働く障害者が増えてきたとはいえ、まだまだほんのひと握り。

誰もが「当たり前に地域で働く」には、ほど遠い現状です。

この現状は一見、私たちにはどうにもできない課題に思われますが、それぞれが責任をもって動いていけば、確実に変えられるものと信じています。

私たちが目指すのは、だれもが活躍する社会。

そんな社会を実現するために、障害者の就労支援に取り組むのが「日本財団はたらく障害者サポートプロジェクト」です。

障害者の就労支援の取り組みにより、障害者の工賃・賃金が向上

障害者の就労支援の取り組み「日本財団はたらく障害者サポートプロジェクト」は、「はたらくNIPPON!計画」として2015年にスタート。

この取り組みは、地域に根ざした障害者就労のための新事業を支援する「モデル構築プロジェクト」と障害者就労に関わる人々が年に一度集まり、障害のある人の“はたらく”について考えるフォーラム「就労支援フォーラムNIPPON」を大きな2つの柱としています。

障害者の就労や働き方について、早急に乗り越えなければならない課題と、それらに対する出口として具体的な解答やビジョンを示し、着実に実行することによって、障害者の「はたらく」を全力で応援してきました。

こういった取り組みにより、障害者の工賃・賃金向上実績が得られたとともに、自治体からの協力体制を構築することができました。

障害者の就労の可能性を広げた事業「国立国会図書館デジタル化プロジェクト」

さらに2021年からは、これまでの事業に加え、かつては障害者が担うことのできなかった分野での就業を支援するプロジェクトの一つ「国立国会図書館デジタル化プロジェクト」を開始しました。

この取り組みは国立国会図書館から日本財団がデジタル化業務を請け負い、全国8拠点の障害者就労施設にその業務を委託しています。2022年度は、約1,211万冊にもおよぶ図書資料のうち3万冊をデジタル化しました。

国会図書館デジタル化プロジェクト業務に携わる障害者

この事業は、障害者の就業の可能性を広げ、また工賃・賃金が大幅に上昇した好例ともいえます。これにより、障害者の生活保護からの脱却、自立の道が拓けてきました。

日本財団では、今後も「みんなが活躍する」社会実現のために、これからも引き続き障害者の就労支援をしてまいります。

モデル構築プロジェクト

地域に根ざした障害者就労の事業を、資金とノウハウの助成をしながら、福祉事業者や企業の方々と一緒に、全国各地に構築してきました。

就労支援フォーラムNIPPON

障害者就労にかかわる人々が年に一度(毎年12月を予定)集まり、障害のある人の“はたらく”について真剣に考える「きづき」「まなび」「であい」「きっかけ」のプラットホームです。
2014年12月に第1回が開催されて以来、毎回1,500名の福祉・医療・行政・企業の方々が参加し、障害者の就労支援のみならず社会のあり方についてまで熱い議論が交わされています。

問い合わせ先

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム

  • メールアドレス:hnk@ps.nippon-foundation.or.jp